第3惑星より愛を込めて〜大砲と黄色い勿忘草〜

ファンタジーとSFが混ざり合ったような不思議な世界観で展開される、甘酸っぱい初恋の物語です。

メインの二人もさることながら、周りの人達が話を盛り上げてくれます。特にお婆ちゃん。

十年前に出会った二人が再開するというのがこの話の核となっていますが、そのシーン自体はそこまで多くはありません。ですが再会を心待ちにする二人の姿が何ともいじらしいのです。何人もの人が二人に協力し背中を押すのですが、その気持ちもよく分かります。




読み終わった後に幸せな気持ちが広がっていくような、そんなお話でした。

読み終えた後とても優しい気持ちになれる、甘酸っぱくて美しい初恋の物語です。

二つの地球を中間惑星ユーフォリーが繋げる日。それぞれの地球に住む幼い二人は出会いました。
再会を約束してから十年。
陸也は女の子への思いを募らせ、いよいよ始まる十年ぶりの星繋ぎの日に思いを伝えようと決意します。

もう一つの地球に住む明菜の方もまた、陸也との再会を楽しみにしていますが、恋心というにはあまりに淡く無邪気な感情。

すれ違いそうな二人の再会を、祭りで知り合ったユーフォリーの異形の住人達が温かく応援します。

数年に一度訪れる星繋ぎは三つの惑星それぞれの住人が友好的に楽しく交流するお祭りになっていて、そん…続きを読む

SFファンタジーなカーニヴァルの情景がどことなくノスタルジーで不思議な世界。グッジョブな精霊さんたちに見送られ、男は跳び立ち少女は羽ばたく。個人的にはばあちゃんがナイスです。