寂しくない




 旦那が息子氏を連れて実家に帰ってしまった。


 離婚じゃないよ、帰省だよ。


 夫婦の夏休みが少々ズレてしまったので、旦那氏は一泊先に自分の実家に帰って行った。あむごろーと2人で。


 あむごろーが生まれて初めて、私は彼と本当に離れ離れになったのだ。


 このエピソードを書いている現在、私は自宅に一人ぼっち。


 でも、全然寂しくない。


 家事も自分のペースでできるし、小説の執筆を妨げられる心配もない。


 漫画も読めるし、ゲームもできる。


 せっかく片付けたおもちゃを間髪入れずばら撒かれることもなければ、延々とトーマス図鑑を音読させられることもない。


 静かで自由な一人の夜。


 寂しくなんか全然ない。










 でもやっぱり明日は、君の小さな手に捕まって、ぬくもりを感じながら眠りたいなぁ。




 さて、母氏と離れたあむごろーの夜はどうだったのか。


 明日旦那氏に聞かせてもらわなくっちゃね。


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