概要
猫探しからけんかまで? 便利屋を営む彼の、平穏ならざる日常
姓をもたない異邦人の青年ロトは、学術都市と呼ばれるヴェローネル市で、便利屋を営んでいる。舞いこむ依頼はどういうわけか、いらぬ騒動を引き連れてくる。そして、時には、仕事でもないのに事件に巻き込まれてさあ大変――。
人と、彼らの人生と、魔の世界がからむ日々。その一片を積み重ねた物語。
関連作品『ぼくらの冒険譚』。未読でもたぶん大丈夫。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882841691
なお、こちらでもロト青年は苦労性のようです。
人と、彼らの人生と、魔の世界がからむ日々。その一片を積み重ねた物語。
関連作品『ぼくらの冒険譚』。未読でもたぶん大丈夫。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882841691
なお、こちらでもロト青年は苦労性のようです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その歴史をひもとけば、この世界をもっと好きになる
この小説の主人公である、学術都市ヴェローネルで便利屋を営む青年・ロト。実は彼は都市がある王国出身ではなく、遠く離れた鎖国的な北大陸からの亡命者であり、街の人達から頼られそれなりに穏やかな生活を送りながらも今なおその身に重い事情を抱えています。
生まれ故郷から亡命という形で異邦人の大陸に降り立った原因と過去、異なる大陸の民族と魔術師への差別と偏見、そしてロトを苦しめる魔女の《呪い》――。
本作は同作者様の異世界ファンタジー『ぼくらの冒険譚』と繋がりがある作品で、ロトは『ぼくらの~』の主人公達の保護者ポジションにあたる人物です。なので「あそこにちらっと出たあの人はこんな人だったんだ」「このエピ…続きを読む - ★★ Very Good!!異世界は転生勇者だけのものではない
あたりまえだけど、異世界にも国があって街や村がある。
そこに住む人々の営みがあって、歴史を紡いで文化を育んでいく。
歴史の中には楽しいこと、嬉しいこともあるけど悲しいこともあって…
人々の歴史が異なれば、異なる文化が育まれていく。
文化の違いがあれば、そこに齟齬が生まれることもあり…
このお話はとても世界が丁寧に創られています。
国や街といった現在はもちろん、歴史や文化も丁寧に創られており、丁寧に構築された世界に生きる人々も、やはり丁寧に描かれています。
なのでとても感情移入してしまいます。
そしてなにより、このお話の人々は皆、思いやりの心を持っています。
だから、彼らのお…続きを読む