異世界は転生勇者だけのものではない

 あたりまえだけど、異世界にも国があって街や村がある。
そこに住む人々の営みがあって、歴史を紡いで文化を育んでいく。

 歴史の中には楽しいこと、嬉しいこともあるけど悲しいこともあって…
 人々の歴史が異なれば、異なる文化が育まれていく。
文化の違いがあれば、そこに齟齬が生まれることもあり…

 このお話はとても世界が丁寧に創られています。
国や街といった現在はもちろん、歴史や文化も丁寧に創られており、丁寧に構築された世界に生きる人々も、やはり丁寧に描かれています。
 なのでとても感情移入してしまいます。

 そしてなにより、このお話の人々は皆、思いやりの心を持っています。
だから、彼らのお話をずっと読んでいたいのです。

 このお話を読まれたのなら、同じ作者様の姉妹作、『ぼくらの冒険譚』も是非どうぞ。

その他のおすすめレビュー

白兎黒烏 【シロウ・Crow】さんの他のおすすめレビュー2,154