第19話 ふるさとの手

 夏休みも中ほどとなり、蒸し暑さも本番。日は傾き始めたとはいえ、少し動いただけで体中の水分がじわじわと失われていく。

 増して、今は山登りの最中。この調子では、澪の元に着く前に干からびてしまいそうだ。お盆を過ぎれば急に涼しくなって、この暑さが恋しくなるのだとは頭で分かってはいても、身体は敏感に反応するのだから仕方がない。

 登り切ったところはちょっとした広場だ。

 その真ん中、大きな杉の根に腰掛けていた澪は、聖とは対照的に涼しげな顔をしていた。身体の作りがヒトとは違うのだろうから、当たり前か。そもそも熱を感じているのかどうかすら怪しいものだ。

 澪は、聖をちらりと見ると首を傾げる。

「何じゃ、妙な顔をしおって。暑さに当たったか?」

 ばっさりと切り捨てられ、普段通りを装ったつもりだった聖は口を尖らせて否定した。

「そんなことないですよ。強いていえば、さっき珍しい人に会ったからかもしれません」

「珍しい?」

「はい。……ヒト、じゃないですね。水の生き物というか、水の化け物というか」

「ほう、それで」

 退屈していたのか、澪は身を乗り出して話の続きをせがむ。予想通りの食いつきに、聖はしてやったりという気分になると同時に、胸を撫で下ろす。こうして澪に会い、確信したことが二つあったからだ。


 それは少し時間を遡り、同じ日の真昼過ぎのこと。

 聖が自転車を止めて逃げ込んでいたのは、田んぼの中を通る農道にぽつりと残された大きな木の下だった。真夏のごくごく短い木陰の中だとしても、日が照りつける周りよりもまだましだ。

 聖は、ミネラルウオーター――先ほどスーパーで仕入れたペットボトルだ――を開けて一口飲んだ。水なのだから当たり前だけれど、透き通った味わいの冷たい液体が心地よく喉を潤していき、ようやく一息つく。普段、聖には水を買うなどという趣味はないが、今日は暑さと渇きに耐えられなかったのだ。

 身体の内側だけが冷えて、別の生き物になったような気分。しかし、体の中がちょっと冷えたおかげで、かえって暑さが身に染みてきた。水分を取ったのが仇となったのか、ますます汗が噴き出してくる。

 逆効果だったのかもしれないと後悔してももう遅く、聖は思わず呟いた。

「暑いなあ」

『暑い。……死ぬ』

 予期せぬ返答があった。聖は心底驚いて周囲を見回したが、人影はない。ただ、声だけが相変わらず届いてくる。

『……死ぬ。死にそう。誰か助けて』

 どうやら、聖の独り言に誰かが答えたというわけではなく、助けを求める声を聖の『聞き耳』がたまたまキャッチしたらしかった。

 死にそうな人――無差別に声を拾うこの耳のことだ、声の出どころが人かどうかは分からないが――の存在を知りながら見過ごすことはできないだろう。木の陰から出て、自分が通ってきた農道に沿って声の主を捜していると、立ち上る陽炎の向こうから近づいてくる人影があった。

『水、水が欲しい』

 目を凝らせば、それは聖と同年代くらいの少年だった。子供が少ない田舎のこと、もしかしたら知り合いではと一瞬思ったが、よく考えれば顔見知りなら声で分かるはずだ。改めて見てみると、どこかの学校の制服らしき上下を身に着けているが、聖にはまったく見覚えのない顔だった。

 こちらに向かってよろよろと歩いてくる彼を、聖は恐る恐る呼び止めてみた。

「あの、すみません」

「……あ?」

 少年は、かすれた声で答えると聖に顔を向けた。長めの前髪のせいで彼の表情は読めないが、心ここにあらず、といった様子だ。

 思い切って話し掛けたのはいいが、まさか『心の声を聞いたんですが』とは言えない。

 あたふたと言葉を探していた聖に、少年はぼんやりと虚ろな眼差しを向けるだけだった。前髪の下の目は、必死に焦点を合わせようとしている。声が聞こえるとか聞こえないとかの問題ではなく、見るからに辛そうなのだ。

 これなら、というと不謹慎だが、彼がこんな状態なら『聞き耳』のことを伏せても怪しまれないだろう。苦しげな少年には悪いとは思いながら、聖は『耳』に関する部分をぼかして答えることにした。

「いえ。何か困っているように見えたので、つい」

「……そう、見える?」

「ええ、どこか体の具合でも悪いとかですか?」

「具合っていうか、ちょっと渇いてて――」

 そこまで言いかけて、少年の言葉が途切れた。

 いままで定まらなかった視線。それが刺さるのではないかと思えるほど集中しているのは、聖が手に持ったビニール袋だった。

 それだけではなく、彼の『声』も聖にただ一つのことを訴え続けている。

『水、水、水水水水水』

 みず。

 水を求めているだけにしては、ずいぶんと切羽詰っている。しかし、不信に思いつつも放ってはおけなかった。

「喉渇いてるなら、水、ありますけど」

「水くれ、頼む」

 あまりに露骨な少年の要求に押され、聖は苦笑いしながら「僕の飲みかけでいいなら」と断って、先ほどのペットボトルを差し出す。

 聖がそう言うが早いか、少年は聖の手からボトルを奪い取った。

「わっ、ちょ、ちょっと!」

 次の瞬間、彼は全く予想外の行動に出ていた。

 驚く聖の言葉など聞く耳持たず、彼はペットボトルの蓋を開けると、その中身を自分の頭の上へと注いだのだ。まだ十分に冷えている水が、勢いよく少年の髪、そして体全体を濡らしていく。当然、水を『飲む』のだろうと思い込んでいた聖は、唖然として彼を見つめた。何て豪快な涼み方だろう。

 ほとんど減っていなかったミネラルウオーターは、あっという間に空になる。少年はそれでも頭の上でボトルを何度も上下させ、最後の一滴まで自らに振りかけようとしていたが、やがて諦めて蓋を元通りに閉め直した。

 そして、一つ伸びをしてから本当に気持ちよさそうに叫ぶ。

「あーっ、生き返ったような気分! ……助かった! ありがと!」

 未だ呆気に取られたままの聖に、少年がペットボトルを返してきた。それと引き替えに、聖は首に掛けていたスポーツタオルを少年に差し出す。

 とりあえず欲求が満たされ、やっと恥ずかしさが湧いてきたのか、彼は照れくさそうに笑いながらそれを辞退した。

「……いや、さすがにそこまでしてもらっちゃ悪いよ。それより、水全部使っちゃってごめん。あんたのおかげで『皿』が」

「さら?」

 少年は目を丸くして、「げ」と一言漏らすと、自らの口に手を当てた。急に横を向いて目を逸らし、挙動が一段と怪しくなった彼を見て、聖は耳を澄ます。何が起こったのかは、彼の更なる『心の声』ですぐに明らかになった。

『皿って、正体ばれたらどうすんの俺』

「正体?」

 そう、自分の素性を自ら明かしてしまいそうになったのだ。皿を持ち、水が必要な物の怪といえば――聖にも思い当たる名はあったが、その答えはすぐに彼自身が語ってしまっていた。

『俺、今、もしかしてカッパとかって言っちゃった?』

 いいや口に出して言ってはいませんよ、と突っ込みを入れようとして、聖はついに堪えきれなくなり吹き出した。間髪を入れず、少年の鋭い声が飛んでくる。

「笑ってんじゃねえよ」

 少年は真っ赤になった頬を丸く膨らませながら、聖を睨んでいた。今にも聖の胸倉を掴んで噛み付いてやろうか、という勢いだ。

 初対面の彼に対して、確かにからかい過ぎたところはあったかもしれない。しかし、笑うなといわれたところで、この状況で他に取れる態度があったら教えて欲しいと聖は思う。加えて、彼は人が差し出した水をすべて使ってしまっているのだから、ちょっとは遠慮してくれてもいいのに。

 そう考えるとなんだか少し腹が立ってきて、何かビシッといい返球を決めてやろうという気になってきた。仕返しというわけではないが、聖はごく自然なふうを装いつつ、決定的な一言を放つ。

「すみませんねえ。……ところで河童さん、やっぱりキュウリは好物?」

 少年の顔の色はたちまち赤から青へと変わり、次いで、膨れていた頬がみるみるうちにしぼんだ。今にも泣き出しそうになったかと思うと、不機嫌そうに口をひん曲げる。かわいそうなほど動揺しているのがありありと伝わってきた。

「キュウリ? ……すげえ好きだけど何か悪い?」

 表情豊かな百面相は、そこで終わりだった。彼はすっかり諦めたのか、髪の毛から水を滴らせながらそう呟いた。


「なあお前、驚かねえの? 普通は引くだろ、『僕、実は河童なんです』なんて言われたら」

 聖を追う少年が、後ろの方から呼びかけてくる。まるで友人に話し掛けるかのような砕けた口調には、多分に親しみが込められているようだった。聖のほうも感化されたのか、いつの間にかクラスメイトとお喋りをしているような感覚になりつつあった。

 河童の少年を連れて、聖は自転車を止めた木陰を目指していた。『連れて』というのは正確ではなく、彼が勝手に付いて来たというのが本当のところだったが。

 それにしても、河童とキュウリ。

 妖怪の類とは付き合いが長い聖にとっては、『実は河童』という事実はそう驚きではなかった。むしろ、『キュウリすげえ好き』という告白のほうが、面白すぎて衝撃的だ。

 ――などと正直に答えるとまた角が立つだろうと、聖は結局、模範的解答を選ぶ。

「あいにく、バケモノさんには昔から何かと縁があるから」

「変なの」

 聖がさらりと言うと、少年は毒気を抜かれたのかそれきり黙り込んだ。彼は、聖が予想以上に化け物に耐性があることに驚いている様子だった。『聞き耳』のことを知らなければ、面食らうのも当然ではある。

 逆に、何でもかんでも警戒してしまう自分にも問題があるのだろうか――聖は、そう考え始めていた。彼からは、人間に対する敵意などの気になる心は全く感じないから、耳のことを話してしまっても構わないのかもしれない。

 例の木陰に入ると、彼はすっかり立ち直ったのか、にやりと笑って「お察しのとおり」と切り出した。

「俺は河童。……名前は深泥(みどろ)。お前は?」

「聖」

「変な名前」

「お互い様じゃない?」

「そうかもな」

 深泥は、からからと声を上げて笑う。

 あれだけ深泥を濡らしていた水も、すでにほとんど乾いてしまっていた。照りつける太陽のせいで乾燥したのか。あるいは頭にぶっかけていたから、うまく皿に収まっただけなのか。もしかしたら両生類さながら、皮膚から直接吸収しているのかもしれない。

 聖は、改めて深泥を観察した。

 彼はどこから見てもごく普通の人間の少年だった。皿はもちろん水かきや甲羅など、いわゆる『河童』には付きもののオプションは外見からは分からない。澪の本来の姿が鹿であるように、深泥にも原型が別にあるのだろうが、今は人型を取っているらしい。

 ただ一つ、どちらかというと長い部類に入る黒い髪が印象的だ。真ん中から分けてはいるが、目や鼻の辺りまでもすっかり隠してしまうほどの長さは、真夏には向いていない。それに、そんな髪型の男子はこの辺の学生にはいないから、それだけが目立つといえば目立つかもしれなかった。

 どうでもいいことをあれこれ考えていた聖に、深泥は首を傾げて尋ねた。

「聖はここの人間じゃないな」

「引っ越してきたんだよ、去年」

「だろ? 訛りがないもん」

「それはそっちもじゃないの?」

 こちらに来て一年ちょっとの聖に訛りがないのは当然だが、それなら深泥はどうなのか。逆に質問すると、彼は口ごもりながら答えた。

「……俺は、しばらくここを離れてたからな」

 途端にやんちゃな雰囲気はかき消え、活発そうだった少年の顔が、急に陰影を帯びた表情に変わる。思えば長寿の物の怪のこと、大人の顔が年相応といえばそうなのだが、さっきまでの陽気さはどこへやら、だ。長く生きれば当然聞かれたくないことの一つや二つあるのだろうと、聖はこれ以上余計なことを言わぬよう口を閉ざした。

「……で、聖はどこから来たんだ?」

 しばらくして、もの思わしげな雰囲気のまま、深泥は再び尋ねてきた。

 おや――と聖は思う。触れられたくない話のはずではないのか。それが、彼のほうから振ってくるなんて。

「山を降りてしばらくいった所の、海に近い辺り。わりと大きい街だよ」

「都会っ子なんだ。そのわりには優しいな、見ず知らずの俺に親切にしてくれて」

「都会育ちだって、それくらいはするよ」

「いや、違う。聖はいいやつだ」

 聖が「ありがとう」と言うと、深泥は目を伏せたまま微笑み、うつむいた顔に貼りつく髪を掻き上げる。

 何気なく見ていた聖はぎょっとした後、心地よいショックで自然と笑顔になっていた。

 彼の前髪の下の瞳は、とても綺麗な緑色だったのだ。化けた後の外見は日本人そのものだと思い込んでいたのだが、もしかしたらこの色を覆い隠すための長髪なのだろうか。もったいないような気もするが、人間の世界で暮らすためにはそれも仕方ないのか。

「綺麗だね」

「何が?」

「深泥の目の色」

「ああ、これ?」

 小声で呟いて、深泥は目がよく見えるようにと、前髪を左右にしっかりと寄せてくれた。

 間近で見る緑色は、まるで深い川の淵のようでもあり、長い年月をかけて育った苔のようでもあった。しっとりした印象で、やはり美しい。

 髪の毛はそのままに、深泥は丸くて大きなその目で聖を見つめながら話し出した。

「さっきは、あのまま放って置かれたら危うく死ぬとこだったんだ。河童はさ、皿の中の水が――人間には見えないはずだけど、ここに皿があるんだよね。……それが乾ききっちまうと、死ぬしかねえからさ。あのタイミングで冷たい水を補給できたから助かったんだ」

 深泥は自分の頭のてっぺんを指し示しながら、首を右、左とひねった。それに合わせ、恐らく聖の耳だからこそ聞こえる、わずかな水音。

「見えないけど、そこに水があるのは分かるよ」

 突っ込まれるのを覚悟しての言葉だったが、深泥はそうか、と軽く流した。ちょうどいいから耳のことを打ち明けようかとも思ったものの、何か言いたげに動く深泥の口元を見て、聖は聞き役に徹することに決める。やがて、深泥は舌を出して唇を湿らせると、拗ねたような声で続きを語る。

「この辺、俺が昔いたころは小川とか池がもっとたくさんあったはずで。水はそれを当てにしてたんだけど、全然見つからなくてさ。留守にしてた間に潰されたんだな、きっと」

「いない間に変わっちゃったってこと?」

「うん」

 深泥が遠くに視線をやったので、聖もつられて周りを見回した。

 指摘されてから初めて気づいたが、確かに池や川は見当たらない。長方形に区画された田んぼやコンクリート製の用水路にも、時期の問題なのだろう、水はすでになかった。聖が自然が豊かだとばかり思い込んでいたこの村も、深泥の目にはそうは映っていなかったのだ。

 どこか遠くを見つめたまま、深泥は続けた。

「……実は俺、華やかさに憧れて人間の街に出たんだ。でもダメだった。河童が人間の社会に溶け込めるわけねえよ。おまけに、挫けて戻ってくれば住み家はなくなってるし」

 開き直ったような態度に、彼が無理に明るく振舞っているのが分かった。

 聖が知るあやかしは、人に焦がれたかなでや、人によって生かされている澪くらいのものだが、人でないモノがこの世の中を暮らすのにはきっと大変な苦労があるのだ。

 聖も街に挫折してここへ来た一人だから、深泥が自分に対して手厚く礼を言った気持ちは分かる。どん底で差し伸べられる人の手ほど温かいものはないと、知っているから。

「それでも、ここが好きだから戻ってきたんでしょ?」

「ん、まあね。道すがらいろいろ考えたけど、俺の場所はここなんだよな。……例え、どんなに変わってても、ここ以外に帰る所ってのは考えつかねえし」

「じゃあ、これからはまた村に住むの?」

「そうだなあ。……今回で懲りたから、もっと山の奥まで入るかな。水に不自由しないとこに」

 にやりと笑い、彼は聖の顔を下から覗き込む。

「ま、もしかして寂しくなったら聖に会いに来るかもよ?」

「いいよ。せっかく友達になったんだしね。……そのときは、水、たくさん準備しておくから」

「うるせえな」

 調子に乗って一言付け加えると、顔を赤くした深泥に軽く小突かれた。が、怪我の巧妙か、そのおかげで場が明るくなったようだ。深泥の張り詰めた心から、少しでも力が抜けるようであればいいのだが――。


 別れ際、深泥は真顔で聖を見つめ、言い聞かせるようにゆっくりと言った。

「聖もさ、帰る場所は大事にしろよ。無くなってから後悔したって、遅いんだからな」

「多分、僕の帰るところはここだよ。何かあって、もしかして深泥みたいに離れることがあったとしても、きっとまたここに戻ってくる気がする。ここや、大事な人たちを守るためなら、何でもできると思うよ」

 口に出して言ってから、聖は自分自身に驚いていた。自分はそこまでこの場所が――澪や、嘉章や誠太郎のいるこの村を大切に思っていたのだ。それは意外なようでいて、心のどこかでは至極当然のことのようにも感じていた。

 深泥は一瞬目を見開いたが、すぐに人懐こい笑みを浮かべた。

「言うもんだな。まったく頼もしいことで」

 軽口を叩くと、深泥はひらひらと手を振って聖に背を向けた。言い忘れたことがあったのに気付いた聖は、慌てて彼を呼んだ。

「待って、深泥。……実は僕、ただのヒトじゃなくて――」

「『聞き耳』だな」

「知ってたの?」

「ん、途中から分かってた。でも実際、そんなの関係なかったろ?」

 じゃあな、と言い残すと、深泥は再び山へと続く道を歩き出した。


 その後ろ姿を見送った後、聖は手にしたままだった空のペットボトルにふと目をやる。深泥との出会いのきっかけこそ『耳』で捉えたものだったが、心を通わせるのに『耳』はいらなかった。

 それは聖にとって新たな発見であり、きっとこれからの支えになるはずの力だった。

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