第7話  巨大ロボットのデザイン。

 「総理、巨大ロボットのデザインなのですが、いかがしましょう?」

 「そういうことは専門家に任せればいいだろ。ただでさえ。巨大ロボットヲタクなんて変なレッテル貼られているんだし」

 「そう思いまして、すでに飛行機や戦車などのデザイナーに発注していまして、本日提出されました」

 「まったく根回しいいことだ。早速見せてもらおうか」

 「こちらになります」

 「箱に手足がくっ付いているみたいでいかにも兵器って感じだな。いいんじゃない。わたしにはとんと無念な分野だし」

 「では、今日にも発表しましょう」

 「また、発表会見やるの? もう嫌なんだけど」

 「大丈夫です。今回は様子見ということで、国会のHPにデザイン案を公開するだけですから」

 「それならいいや」


 「総理、先日発表した巨大ロボットのデザインが、物凄くカッコ悪いと非難が殺到しています」

 「マジで、あれじゃダメだったのか?」

 「どうやら、国民の期待するものではなかったようです。それに合わせて支持率も下がっています」

 「どのくらい?」

 「20%です」

 「巨大ロボットのデザイン如きで、そこまで下がんのかよ!」

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