巨大ロボット万歳!

いも男爵

第1話  侵略者が来た。

 ある日、宇宙から侵略者がやってきて、その圧倒的な科学力でもって、日本と"とても仲の良い大国"を数時間足らずで侵略してしまった。


 この未曽有の事態に日本を含む他の国々は、次の目標が自分のところになるのでははないかと戦々恐々としたが、その思いとは裏腹に侵略者は一切何もせず、侵略地に留まり続けていた。


 だからといって、いつ侵略の手を伸ばして来るのかわからないだけに安心できるず、とはいえこちらから撃って出ようにも通常兵器が通用するとも思えず、かといってただ傍観しているというのもまずいということで、各国の代表が一同に会して、対策会議を開くこととなった。


 よくある話しでは、共通の敵を前にして一致団結しようとなるものだが、いざ会議が始まってみると、自国の軍事機密を他国に言いたくないという諸事情から会議は難航しまくった結果的、各国で開発した対抗兵器で事に当たろうという実に"平和的妥協案"で良しとしたのである。


 我が国日本では、某有名憲法があるだけに、兵器開発の是非について大論争とになり、困り果てた内閣総理大臣は、やもえず国民の意見も取り入れようということで、緊急アンケートを実施するということで、議員達を抑えることにしたのだった。


 「総理、国民アンケートの集計結果が出ました」

 「どうなったのかね?」

 「やはりというべきか、自衛隊を派遣して後方支援させればいいんじゃないかという意見が大半を占めていました」

 「そんなことをしたら、また金だけ出してなにもしないって、他国に避難されてしまうよ。他には?」


 「次に多かったのは、例の危ないミサイルを撃てばいいというものでした」

 「日本には、作らない、持たない、持ち込まないの三原則があることを知らないのかね。他の意見は?」


 「一部の意見としまして、巨大ロボットで対抗してはというものもありますが」

 「なんで、巨大ロボットなんだよ?!」

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