第28話 出撃に際して。
「総理、いよいよ侵略者に我が方の巨大ロボットによる先制攻撃をする日がやって来ましたね」
「そうね。やっと来たね。ここまで来るのに色々あったよね~」
「もう、いいかげんにそのふてくれされた態度を取るのはやめてください。我が国の技術の粋を集めて建造した巨大ロボットの初陣の日なのですよ」
「これがふてくされずにいられるかよ。なんだって、日本が先行して侵略者と戦わにゃならんのだ。他国なんてミサイルなんだから、それこそ先に撃てばいいじゃないか」
「攻撃が失敗したら、国中のもの笑いの種になるっていう事情らしいですからね。いいじゃないですか、その分の見返りとして、”輸入物資安くしてくれる”っていうんですから。輸入に頼りっぱなしの日本としてはありがたい申し出ですよ」
「俺が気に入らないのは、奴らが口を揃えて言っている例の言葉だ」
「ああ~”日本人はNoと言わない”というあれですか? よく聞く言葉ですな」
「日本人だってNoくらい言えるわい!」
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