第5話  記者会見。

 「ということで、我が国は侵略者への対抗兵器として、巨大ロボットを開発して運用に当たることになりました。これは先ほど開催された国民決戦投票の結果を踏まえたもので、政府だけの意向ではありません」


 「なるほど、それで総理ご自身は、巨大ロボットはお好きなんですか?」

 「え? いや、そんなことはないけど」

 「ご自身が好きでもないものに、国家の安全と侵略者の排除という重大任務を任せるということですか?」

 「ああ~」

 「どうなんですか?」

 「・・・・・・・・・・・うん、けっこう好きかな~」


 「総理、なんですか、さっきの発言は?」

 「引くに引けなかったんだよ! だから、嫌だったんだよ!」

 「まあ、とりあえず支持率は上がったので、良しとしましょう」

 「マジで? どのくらい?」

 「5%だそうです」

 「あんな恥ずかしい思いして、たったの5%かよ!」

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