★
0
概要
物語に始まりがあるとするならば「それ」は確かに「始まり」だった。
尚家の若君・把栩(はく)は海船で大海を渡り、所領に益をもたらしてきた。
長い航海を終えて所領の都・伊都に戻った把栩。姉への思慕を抑え、伊都の街区をその海上から見やるが・・・港に海船の帰還を報せる銅鑼が鳴り響かぬことでその異変を知る。そしてあるはずの、尚家の「大幟旗」が邸宅より下ろされていることに気付く。
若君はそれでも「己の所領の都」へ戻ることを決めた。そして、「始まり」を確かめるため、市舶司・綜白(そうはく)と対峙する。
互いに交錯する思惑と、若君の父と姉への想い、己の存在、そして「己は何も知らなかったこと」に気付く若君の行く末。
何も失うことなく、すべてが始まり終わることなどない・・・。
長い航海を終えて所領の都・伊都に戻った把栩。姉への思慕を抑え、伊都の街区をその海上から見やるが・・・港に海船の帰還を報せる銅鑼が鳴り響かぬことでその異変を知る。そしてあるはずの、尚家の「大幟旗」が邸宅より下ろされていることに気付く。
若君はそれでも「己の所領の都」へ戻ることを決めた。そして、「始まり」を確かめるため、市舶司・綜白(そうはく)と対峙する。
互いに交錯する思惑と、若君の父と姉への想い、己の存在、そして「己は何も知らなかったこと」に気付く若君の行く末。
何も失うことなく、すべてが始まり終わることなどない・・・。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?