第19話 【回想】scene2
ルイスの遺体の前で四人が対峙していた。
「どうして?!殺されたんですよ?!子どもだからと言って無かったことになるんですか?!」
「無かったことにはなりませんが、なにぶん、子どもの行き過ぎた遊びとしかいえないのですよ。マダム・アリエッタ。」
「姉に対しての理不尽なイヂメ、負傷に対しての抗議をしにいったら、殺された!それは理由にもならないと?!」
「犯罪にも年齢制限がございまして。お気の毒ではございますが、裁判は出来ないのでございます。」
「……アリエッタ、落ち着いて。……それなりに彼らに罰を与えてくれるんですよね?
警察側でも、度を越したものだと判断されている。そう理解していていいのですね?
向こうがいくら大物でも、相手は子どもです。
親ではありません。わかってらっしゃいますか?」
「え、ええ……。今進めておりますのでお待ちを、ミスター・ルーベンス。
ああ!君!文書はできたかい?!よかった!ええとですね……。
キャサリン嬢は、直接手を出していないために処理に手間取っているようです。他の少年少女に関しましては、数日後に更正施設送られます。
これ以上は上からの連絡まちになりますので、何卒、お待ちくださいませ。」
アリスは声を殺してずっとルイスにしがみついて泣いていた。
「……申し訳難いのですが、お嬢様は一度精神科での治療をお勧めしますと専門医がいっておりました。
イヂメにあったショックよりも弟さんを失ったショックに耐えられる可能性が低いと診断されました。」
そして、アリスの記憶からルイスに関することを封印された。
~scene2終了~
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