Sava缶

ハルキ。村上春樹が嫌いで、ハッピーエンドが好きな私の恋人。 フユキ。死んだ兄の名前で、物悲しい終わりが好きな普通の社会人。 これはある朝透明になってしまった私と、その恋人であるハ…

　後に虹乱舞と呼ばれる、月探査ロケットが太陽に落ちた事で起こる異常気象発生が確定した瞬間から、厄災が発生する十年後の生き残りをかけての研究が始まった。 　ＵＣＳＤ医学部のケイト教…

公園で本を読んでいたあたしは知らない少年に声をかけられる。隣のクラスの国吉俊と名乗る彼は、公園でお茶会をしていたのだという。そのお茶会でケーキが余ってしまい、「甘いものは誰かに食…

放課後の教室、図書室、屋上、帰り道のコンビニ。 何気ない日常の中で、彼女は真っ直ぐな瞳で、時に大胆に、時に回りくどく、彼に問いかける。 その言葉の裏には、隠しきれない「好き」の気…

【現代百合×サスペンス】約十年振りに、恋人である光平と共に実家を訪れた絢音。無事に結婚を承諾され、次は光平の両親に挨拶をしようと言われるが、絢音は頷く事ができずにいた。それには、…

高校入学を機に人とうまく話せなくなってしまった三咲は仲の良い友達もできず、元々いた知り合いからも距離を置くようになっていた。 教室での息苦しさを紛らわすために浪費し続ける文庫本…

時を超えた。 今、佇む場所は。 どこ、ですか？ そして。 貴方は。 誰・・・。 なのでしょうか。

ここは田舎。魔物の国の田舎。 田舎と言っても皆生きています。 のんびりほんわかでも毎日大忙し。 住んでいる人たちにとってはちょっとした事も大事件です。 あなたも、田舎の魔物の生…

思いついたので書きました。たぶんホラーです。はた迷惑なねえさんの話。

　祭りでにぎわう広場に、正体不明のたこ焼き屋台が忽然と現れる。 なぜか店主は見当たらず、鉄板の上に鎮座する大きなたこ焼きだけが、そっと湯気を揺らしていた。 興味本位で一口食べた若…

これは創作です。 実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。 本当に、実際に起きた話ではございません。 なので、安心して読むこ…

女子高生『槌川　歩良（つちかわ　あよ）』は、幼少期からの幼馴染で男女問わずにモテる『杉村　巳孤（すぎむら　みこ』と何気ない学校生活をおくっていた。 高校2年目に同じクラスになった…

和仁 透は大野 竜弥率いる悪ガキ共に追われて廃線のトンネルに逃げ込んだ。 長く暗いトンネルを抜けると、そこにはのどかな山里の風景が広がっていた。不思議なことに里には人影がない。 …

三年で三人だ。 若者が、臓器をくり抜かれた状態で遺棄されている……。

なんか…。スイカが喰われる物語です。

夢を覚えてない男。 夢を現実だと思う女。 夢が消えずにいることを願う女。 ただの眠っている間に見た夢でしかない幽かなつながりが、三人の運命を変える。 始まりも終わりも夢。 現…

　山村から奉公に出されたひねか。彼女がやってきたのは、荒れ果てた地主の屋敷。 　その蔵には生きながらに腐る姫君が暮らしていました。

幼馴染のユキは美人だ。 優しくて、家事も完璧。きっと将来いいお嫁さんになるだろう。 僕はそんなユキと結婚すると思っていた。 そして、僕たちは一緒に迎える何度目かの夏祭りの夜、初め…

　ひと昔まえの、船のトイレでの出来事です。いや～、まさかあんなことが起こるなんて。船のトイレならではの怖さ。あなたはこの話で、怖がってくださるでしょうか？　それとも……

最愛の人を失った主人公が、深夜のアパートの一室で孤独と向き合う。 静寂に包まれた部屋には、もう聞こえないはずの声がかすかに響き、行き場のない悲しみが胸を締め付ける。 自分の身体に…

とある町に暮らす「僕」のお隣は――ジャックオランタン？ ちょっとだけ不思議な、「日常」のお話です。 とあるイベントで配布したSSの再掲です。

水見歩美は委託経理会社に勤める26歳の独身OL。ある朝、出勤しようとしたら玄関ドアに異変を発見。さらに会社の名前や業務内容も変化していた。翌日以降も変化は加速し、もはや自身の知っ…

妻を失った男。男は支度の本棚で、妻の残した日記を見つける。日記には妻が男と会う前の記憶が書かれていた。生きる目的を失った男は唯一の希望となった妻の日記に残された記憶を追いかけ始め…

　普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。 　弥堂 優輝は学園の平和を守る正常で優秀な風紀委員である。ある日、事件情報などを共有する為のメールアドレス宛に１件のメ…

高校入学した志乃。ある日友達に委員会で代理を頼まれ、図書室に行くと学院内で有名な先輩に出会ったのだった。

立夏のもとにユニットを組む竜山イロハの死が伝えられる。 それが立夏がイロハの奇妙な運命を知る始まりだった。 ユニットを組んで活動する寅川立夏と竜山イロハは、公私ともに支え合う…

夜桜高校に通う、悠と叶。二人は幼稚園からの幼馴染だった。仲が良く親友同士の関係で、昔から二人で作り上げてきた物がある。それは「交換日記」だ。叶から突如の告白、悠はそれに困惑してし…

青海ソラ。それが、不仲な両親のせいで酷く傷ついていた私に優しくしてくれた人の名前で、私の初恋の人の名前だ。 そんなソラとは、小学生のころに出会って、高校生になった今も、一緒にい…

『雪女はね27歳までしか生きられないの』 バイト先の常連のましろさんは、ある日そんなことを言っていた。 そんな彼女が死ぬまでにキスをしてみたかったなんて言うものだから、してみ…

青衣に振られた夕茜は、寂しさを埋めるかのように日凪と付き合い始める。 そして、夕茜が授かるのはー。

転生先の異世界で、狼の耳と尻尾を持つ獣人の少女――エニと出会い、私たちの旅が始まる。 温もりを知り、距離が縮まり、心が重なる。 銀の耳としっぽに触れるたび、私は彼女の虜になってい…

左折できない車は安い。だが世界を変えてしまう。それからあなたも。

人も獣も草木も、すべてが寝入ってしまったような、山間の静かな小さい集落で、十六の冬、イチカは初めて冬当番を任された。日付が冬至に替わる刻、イチカは神域となる滝へ向かう。

幼稚園児の雅裕は年長さんになって少々生意気になってきた。 お弁当を作り、幼稚園の送り迎え、夜は添い寝をしていたのに。 もういっしょにねない宣言をされた。 ばあばの真理子としてはお…

自主企画「長編出張読み切り短編博覧会Vol.2」に寄せて。 霊が視える男子高校生・芦峯円は昨日死んだばかりの養護教諭・メイちゃん先生を見つける。 心残りを解消しないと成仏できない…

【Thanks！8500PV】人の言葉を話し、ダンジョンの奥深くで気楽に過ごしていたミミックの『ミュウ』。居眠りしていたら本物の宝箱と間違えられて地上へと搬出されてしまった。この…

クラシカルロリータに憧れる女子高生とクラシカルロリータに心酔する男子高校生の出会いの物語。

魔王に支配された世界を救うため、世界最強の勇者4人が神により召命された。 彼らに与えられた使命は、魔王を倒すこと…ではなく、、、 「最終兵器を魔王の前まで運ぶこと」！ 彼らにとっ…

　1800年代　世界の工場と言われ、パクスブリタニカへの歩みを進めつつあったイギリス、ロンドンにて。芸術品を扱う貿易を行う会社の社長であるセオドア・コーマンには、人には言えない本…

※序盤にいじめの描写があります。 いじめっ子といじめられっ子が再会したその日から、二人の日常は狂い始めてしまった。 刺して、絞めて、焼いて、溺れる。 それでも一緒にいるのは、互…

いつも通る道には、カラスが異常に集まる場所があった。そこに何があるのか？　だた、それを知りたかった。

廃棄区画の少年ロウェルは、錆びついた杭打ち機で今日もゴーレムを粉砕する。 一日百善の日課を掲げ、街を奔走しつづけていた。 謎の組織に追われていた不思議な少女を助け出し、 「アタシ…

ビロード革命前夜のチェコスロバキアのとある地方都市、40代の女性・アンナ。彼女は地方紙の記者で、地域の歴史や文化を記事にする仕事をしている。 アンナはある日、古い民家の取り壊し現…

部屋には未開封のシャンプーやボディソープが山積みで、買ったその日に忘れてしまうほど忘れっぽい主人公。 彼は散らかった部屋を片付けようとしていた最中、古びた箱の中から人間の手首の骨…

眠らない街、新宿。日本一犯罪が多発するといわれているこの地域を管轄としている新宿中央警察署。 特に暴力事件、殺人事件などを取り扱う刑事課強行犯捜査係は、忙しい日々を送っている。 …

薔薇も椿も枯れたんです。 ミモザも。 植物を育てる緑の指、羨ましいなあ。

薔薇色の人生はサントリーの青い薔薇が運んでくる。 青い薔薇の花言葉は『夢叶う』『奇跡』『神の祝福』だそうです。 サントリーの青い薔薇を片手にサントリーのウィスキーを飲む。 今年は…

【 短編創作フェス6週目　お題「骨」参加作品 】 半分エッセイで、半分創作です。 （「現代ドラマ」部門でエントリーしました。） 少しでもお楽しみいただけたら幸いです。

文学、哲学、はてはカクヨムなどのエンタメまで、避けては通れないのが「言語とはなにか」という問題。言語を言語たらしめているのは、恣意的な記号性なのか、それとも必然的に音に意味がある…