@melga97

片思いの彼女が結婚する日、男は、不思議な老人と出会い、出た目の数だけ過去に戻れるというサイコロを貰う。 初めは、せめて自分の気持ちを彼女に打ち明けるだけでよいと考えていた男だが…

長州藩に雇われたある流れ者の物語。 浮かれた京で、刹那的に生きていたその男は、政局に関心を示さず、思想を謳わず、ただの仕事と割り切って人を斬り、人を守っていた。 自分には関係ない…

人と人とは物理的に独立していて、繋がりのないものだと思ってきました。 ところが、ふと気づきがあり、 ああ、僕らは 空気 で繋がっている、と考えるようになりました。 言語や感覚…

海で行方不明になっていた恋人ユージが帰って来た。 彼の無事を願い泣き暮らしていたカナコだが、変わり果てたユージの姿を見て、素直に喜ぶことができない。 ユージは、そんなカナコに言う…

あいつのクソッタレな呪いのせいで、私の人生どころか死後までもが滅茶苦茶だ。 ☆☆☆ この作品は、梧桐彰さんの自主企画「5000兆円が降ってきた：みんなで分岐する小説を書いてみよう…

伝説の聖剣を手に入れた少年騎士イェルンは、仲間を集めて聖地奪還に向かった。中世ヨーロッパ風ファンタジー、堂々開幕！！ ☆☆☆ イェルン：黒髪黒目の少年。よく可愛いと言われる。十四…

舞台は、大雨に降られる、どこかの町。 雨だれの静けさに沈む駅のホームは、まるで世界から切り離されたように、独白めいた沈黙に溺れている。 こんなときに孤独なら、誰だって思わず、自分…

ジャンル選択を恋愛にしていることについて、謝罪するつもりはございません。 えーっとお嬢様の繊細な恋心を（パカラッ、パカラッ、パカラッ……荒馬が通り過ぎていく音）なんの話でしたっけ…

『俺』はある日、何気なくツイートを眺めていた。 　そこで目に触れたのが〇〇さん。 彼女はきっと良家のお嬢様なのだろう… おや？だけど、慌てん坊なのかな？ ヤバい事になってますよ？…

星新一っぽくしてみた。

本作は私が主催している自主企画「5000兆円が降ってきた：みんなで分岐する小説を書いてみよう」向けの短編です。 15,000字弱。 まずは蒼山皆水さんのプロローグをお読みくださ…

　私が殺したひとは、短い命を散らしたあとも、美しいままだった。だけど死んでから、新たに動き出すことはなく、時を止めた肉体は、そのまま焼かれて、骨になってしまった。私は火葬場には同…

作者はあまりスポーツ選手で推しを作りたくない。 何故かというと、推しが勝てないと自分自身が色々ヤバイからである。 アニメや漫画や小説やドラマのキャラは普通に推せるのに、何故スポー…

舞台は魔術の世界のメーラ帝国。王宮魔術士を目指して魔術塾に入った女の子ソニタは、そこで唯一無二の友人マユリを得る。しかし帝国が危機に瀕する時、二人の友情にもまた試練が訪れる！！ …

『料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテスト』カクヨム賞受賞。 息子の好物である、「ことばのスープ」。 なんてことないスープだけれど、私も好きになってしまい…

死に場所を探して、夜の道を歩いていた。 まるでこれまでの人生みたいに、行く宛もなくフラフラと。 そんな場所で、彼が私の人生に「.」を打ってくれた。

「私のペンラ、神器になってる！」 私、東山えむるは「えむりん」として活動する売れない地下アイドルだ。 ある日、突然階段から突き飛ばされて命を落としてしまう。目が覚めると、私を推…

【カクヨムコン７受賞⛩KADOKAWAコミックニュータイプ様で漫画連載中】 一章　岩手県遠野市『マヨヒガあるいは座敷童子』 二章　東京都台東区浅草『浅茅ヶ原の鬼婆および動く骸骨』…

作品の舞台は2032年で、ある事故が原因で宇宙ステーションが地球へ落下します。 それによって引き起こされる大惨事をいかにして回避するかという内容です。 前半はスロースタートです…

　その時計は、夜の十一時を指し示している。 　こんなに遅くなるなんて思わなかった。あなたが福井に着いたのは、夕方の終わり頃、景色に夜の闇が混じっていた。長く暮らしたその場所も、い…

飼い猫のベルがどこからか捕らえてくる謎の生物たち。タツヤはベルの後を追って真相を探ろうとする。

　一か月前に届いたこの箱が、僕の恋人だ。勘違いのないように言っておくと、この箱自体が恋人だ、なんて話ではない。僕はよく周りから、変わっているね、なんて言われる。妄想の中で生きてい…

魔術学院を卒業し、魔術研究所への就職を控えていたエレナ・アンダーソンは、ある日国家命令により王姫の『屁守女』に任命される。 そしてエレナが仕える事になった王姫プリシアはとんでも…

空を飛ぶ車が初めて起こした交通事故。 その妻が語る事故の真相とは。

初めてプロット組んで描いた小説です。 締め切りがあるのと、思い切って人の目に晒そう！という思いから投稿しました。 この作品を書いたことで課題が見つかりました。出来は良くないかも…

志島皐月は杠葉高校文芸部に所属する一年生。部誌に掲載する短篇を書きあぐねた彼女は、ぐうたらな部長・倉嶌琉夏に自身の目撃した不思議な出来事について語る。Ｘはなぜ、近くの自販機でなく…

妻に任せっきりで、まともに向き合ってこられなかった病床の息子。 その名前を呼ぶのがこんなに苦しいなんて、思わなかった。

「ああいうの、ピーナッツ親子っていうんだって」 何気なく言ったひと言が、私に当てはまるなんて思わなかった。

遅刻寸前の私は、慌てていつものエレベーターに乗った。 だが、どういうわけか目的階に着かない。 一体何故。どうして―― 何度も乗り直すうち、得体の知れぬ恐怖に次第に翻弄されていく私…

売れないミステリー作家のＦ先生のもとに届いた読者からの手紙には、ちょっと変わった謎や事件が記されていた。文通大好きのＦ先生は、一向に進まない新作の執筆から目をそらし、現実逃避の謎…

大学受験を「二度」失敗した赤井帆信は、予備校に通うために清掃アルバイトを始める。 朝九時から夕方六時まで、ゴミの収集を二回行う。拘束時間は長くとも実労働時間は少なく、待機時間は…

南の孤島にある『ペンションニカタ』のオーナーが殺害された。 予期せぬ事件。 難解なトリック。 癖の強い登場人物たち。 「ちょっと一言よろしいでしょうか」 一言探偵こと一言一…

「僕」と「サロメ」は「大英帝国博物館」を訪れる。

※横組み推奨 自主企画「大一回ジュニパーベリー文学祭」 https://kakuyomu.jp/user_events/16816700428532048845 参加用書き下ろ…

僕は不思議な時計を持っている。 なんと、面倒な時間は全て飛ばせてしまう時計なんだ！ ※「なろうラジオ大賞３」参加作品に若干加筆したものとなります。

ひとつのニュースを見てどうしても書き残したかった、私がレンタルショップで十年間勤めていた時の話。

ブラック企業に勤める“私”は、世界中で人気のオンラインゲーム『アナザーゲート』だけが心の拠り所だった。 ある日、憔悴しながらゲームにログインすると、そこには不思議な光景が広がって…

推しへの愛は作品作りの大きな原動力。 しかしその愛は時として、作品を破壊してしまう恐怖の力ともなる。 そんな「推し駄目」現象は何故起こるのか。それを防ぐ方法は。 かつて、推しへの…

力士である零蒔玄はふと気が付くと何もない概念的な一本の道の上にいた。 しばらく進んでみると、もう一人の力士と出会うが、どうやっても彼を越えて進めなかった。

『【三題噺の競作】「温泉」「黄色」「銀河」』によせて書きました。 ジャンルはその他と迷ったのですが、途中がホラーっぽいのでホラーにしました。

　部屋の窓からちょうど見える公園では、小学生くらいの子ども達が遊んでいる。子ども達の声が鳴く蝉の音に絡んで、その騒がしさはいまの時期にとても似合っている。小学校も夏休みだ。小学生…

「オオカミがきた！」 退屈を持て余した少年は、ある日そう叫びますが、村の人々は誰も「オオカミ」を見たことがなく...。

僕の名は月ノ下真守。都内の私立天道館高校に通う１７歳だ。 少し前からクラスメイトの星原咲夜と放課後に勉強会をするようになったのだけれど 些細なきっかけで隣のクラスの女子が僕らにち…

恵梨（私）と愛梨は、昔から仲良しの幼馴染。 ただしある一点において、しょっちゅう喧嘩をしてしまう。 それは――いわゆる「推しキャラ」の違い。 恵梨は明るく素直で真面目な眼鏡君が…

ヒモとして同性の女性に養ってもらっていた私は、ある日自分の頭に草が生えているのに気が付く

羅生門のその後を今昔物語の『嫁蛇女醫師治語』に寄せて

『異形頭と親しくなる物語』によせて書きました。

俺は誰も知らないゲームの正解を求めあがき続けた。

その国には天を貫くほど高い時計塔があった。 そして地下の下水には天使たちが住んでいる。

『よし、じゃあ。信じるか信じないかはお前の勝手だが、俺はお前に呪いをかけた。百回だ。これから嘘を百回つくと、お前は死ぬ。信じるなら、注意して正直に生き続ければいいし、もし信じない…