謎の黒猫と、盤面を戻し人生を変えようと試みる男――。破滅的な結果を招くんじゃないかと思ってしまいましたが、結末は意外なものでした。でも考えてみるとこれは意外ではなく、作者さんはきっと主人公が最も強く持っていた想いをよくわかっていて、それに忠実なストーリーを導き出した結果、こういう怖さがありながらも主人公の想いに相応しい結末を迎える物語になったんじゃないかなと思いました。過去に戻ってやり直したいことがある人には特に刺さるものがあると思います。
黒猫と男がチェスを指す。男が負ける度に黒猫はアッサリと盤面を戻す。しかも男が戻したいと言った場面まで。繰り返される勝負。男が勝つ時は訪れるのか。ネタバレになるのでこれ以上、書けません。シビアな勝負ですが救いは用意されています。短いのでコーヒブレークにでも如何でしょう。もしかしたら、ちょっとしたハッピーがもたらされるかも。
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