概要
嘘を百回つくと、お前は死ぬ。
『よし、じゃあ。信じるか信じないかはお前の勝手だが、俺はお前に呪いをかけた。百回だ。これから嘘を百回つくと、お前は死ぬ。信じるなら、注意して正直に生き続ければいいし、もし信じないのなら、試しにここで百回ほど嘘をついてみるか? まぁ、さすがにその勇気はなさそうだな』
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人生には、無意味な嘘なんてない
人生で、嘘をついたことがない人など存在するのだろうか、否、いないだろう。人間関係を円滑にやり過ごすため、大抵の人は些細な嘘をついて日々を過ごしている。それは自然なことであり、意識すらしていないこともままあるだろう。
ゆえに、「自分がいままでいくつ嘘をついて生きてきたのか」を意識的に数えている人はほとんどいないのではないだろうか。本作はひょんなことから「嘘をついた回数」を数える羽目になってしまった主人公の人生を辿る物語である。
主人公はごくごく普通の人間なので、「嘘を100回つくと死ぬ」という悪魔の言葉におびえつつも、時には嘘をつくことで人生を生きやすくしようと努める。むろん人間関係を…続きを読む