概要
出た目の数だけ過去に戻れるサイコロ――彼女が振り向くまで、何度でも
片思いの彼女が結婚する日、男は、不思議な老人と出会い、出た目の数だけ過去に戻れるというサイコロを貰う。
初めは、せめて自分の気持ちを彼女に打ち明けるだけでよいと考えていた男だが、サイコロの力を借りて、過去を書き換えたいと願うようになる。
しかし、戻れるのはサイコロの目の数×1ヶ月、最長で六ヶ月前まで。
「このサイコロは何度でも使うことができる」と老人は言った。
彼は彼女の愛を勝ち取ることができるのだろうか?
*小説家になろう、アルファポリスにも掲載。
初めは、せめて自分の気持ちを彼女に打ち明けるだけでよいと考えていた男だが、サイコロの力を借りて、過去を書き換えたいと願うようになる。
しかし、戻れるのはサイコロの目の数×1ヶ月、最長で六ヶ月前まで。
「このサイコロは何度でも使うことができる」と老人は言った。
彼は彼女の愛を勝ち取ることができるのだろうか?
*小説家になろう、アルファポリスにも掲載。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!過去に戻れるサイコロが導く運命は!?
若い男が公園のベンチに座り、泣いている。片思いの女性が結婚してしまい、彼は想いを打ち明けられなかったことを後悔していた。すると、不思議な老人に話しかけられ、出た目の数だけ過去に戻れるというサイコロを渡される……。
タイムリープはSFでは定番ですが、設定を十二分に駆使して、主人公の運命を巧みに転がしていきます。そして、本作の魅力である最後の一文にたどり着くのです。フリを丁寧に積み上げて、最後に回収し、物語の厚みを一気に作り出す手腕に脱帽しました。
この後、どうなるんだろう……。思わず自分の頭の中で続きの物語を想像してしまう、鮮やかな短編小説です。
(カクヨムWeb小説短編賞2021 “短…続きを読む