カクコンの中間結果が出て。
今回ほんとに改稿しかしてなかったから期待はしてなかったんだけど、いざ応募してたやつから「カクヨムコンテスト10」の表記が消えてるの見ると、ガクッてなった。
それから、いろいろ沈んで、なんか昔やらかしたこととか思い出しつつ、折悪くエックスで見かけた話題とかも気になって。
いちおう夕食とってから寝たけど、食後すぐなので体には悪い。
なんていうか、あれよ。
国とか政治の事情でエンタメが圧力かけられたり捻じ曲げられたりして。「戦争はいけないことだ」「復讐はむなしいものだ」「人は殺してはいけない」等々のテーマがあるくらいならいいんだけど、むしろそういうのでもないと話が成り立たないんだけど。
「国のために戦おう」とか「あの国の人間は悪いやつだ」みたいに、ゲームとかがプロパガンダとか印象操作、歴史を都合よく改ざんするツールに使われつつあるっていう、このご時世。
ついでにいうと、アニメとかのいわゆるオタク文化。それを「ナメてる世代」が軽視してるせいか、それとも「日本の文化」ってたかをくくってるせいか、どんどん外国に追い抜かれていって、「産業としての価値」にエラい人たちが気付いた時にはもう、日本の作品は誰も見向きしなくなってるんじゃないか、とか思って。
最終回が延期されたり突然再放送入ったり1クール中に特番3回も入れたりしてるアニメがあるようなので、なんかそういう制作現場もちょっと心配だったりして。
あとはまあ、生成AIとか。読まれる売れるのは名前も実績もある作家だけで、うちみたいな素人のやつなんて誰も見向きされない以前に、小説っていうのがアニメや漫画の原作っていう立場で、ジャンル自体が死につつあるんじゃないか、とか。趣味で書いてるぶんにはいいが、これから「作家」を目指そうとする人間に未来はないんじゃないか、とか。
いろいろ闇落ちしたので、ふて寝して、メンタルリセット。ていうかこうやって書いてるとまた同じ状況になりそうだが。
なんというかもう、いろいろ投げ捨てて一生寝てしまいたいなぁ、て。
そんな上述のものはただの愚痴という訳でなく、「K×K」創作のきっかけみたいなものだったりする。強引な軌道修正。もしこれ見てる人がいたらここまで来るまでにブラウザバックしてるだろう。
ともあれ。
本編作中ではまだ触れてないし触れるかどうかも分からないのだが、実はこのお話の世界観は「終末世界」「ポストアポカリプス」的なものだったりする。
……過去の失敗として、「現代を舞台にした話」ではじめてるのにあとから明らかになる「実はそういう世界だった」という感じにダメ出しされたことがある。公募的なものの評価で。
なのでいちおうプロローグから「これにはファンタジー要素があります」とばかりに戦闘から始めておいたのだが。便利なジャンル設定「現代ファンタジー」とセルフレーティング・タグ設定。
しかしあのプロローグだけ見てブラウザバックする人も一定数いそうで悲しい。あと、「いちおう時間軸は近未来」の作品も「現代ファンタジー」でいいのか、という個人的な懸念。
順を追うと、「先の大戦」をきっかけに「このままだと人類が世界を滅ぼすかも」と危惧した「いわゆる吸血鬼」のみなさんによって、文明が滅んだあとの世界。
半世紀ほど準備に時間をかける。終末ブームに乗っかって「この注射をすると安心ダヨ」と「血」を世界に普及させ、99年夏、計画実行。いわゆる全人類吸血鬼化計画。
目的は人類を支配下に置くことだったり、成人以上の人類を皆殺しにすることだったり。それが20世紀末の出来事、人類の過半数が「永遠の眠り」につく大災害。生き残ったのは十代とかそれより下の子どもたち。
予想外か意図してたのか、眠った大人たちはいわゆるゾンビ・グール化。これによって生き残った人間もだいぶ減ったりする。一部の国ではこれらを滅ぼすため、空爆などを仕掛けた。そのため文明的な設備はほぼ崩壊。さすがに核はつかってないが、人類の文明の進歩は一時的にストップ。
そうした生き残った世代を「第0世代」とすると、本編の人類は2か3世代目。いちおう2040年代を想定している。が、文明のレベルは2020年代、つまり現代レベル。ただし「テレビ」とか「動画」的なものはほとんどない。その代わりラジオが普及している。
一部の都市機能は回復しているが、まだまだ復興していないエリアは多い、という状況。それとまだグール的なものがいる。
いちおうだいたいの歴史は、現実のそれをモチーフとしているので、災害なども多数あった21世紀のはじめである。
この世界観が「現実の延長線上にあるが、一部ファンタジーである」と示すために1章1話の冒頭は「大統領の名前を答えよ」という授業から始まっている。
いちおう書いておくと、別に何か変な思想とか主義主張がある訳ではなく、具体的な「第何代大統領」って示すことで、その任期を調べると「この年代から歴史が分岐した世界観」だと暗示するための要素で、別に他意はない。たまたまリアルで大統領選が盛り上がってて、ニュースとかで見聞きしたものがネタに使われているだけである。上の怪しい注射とかも、世の中のあれこれを話のネタとして使ってるだけです。そういう身の回りの一切合切を組み合わせて創作している。
あと、海外の映画とか観てるとけっこう大統領の名前が日常会話で出てくる。ドラマとかでも普通に現役大統領の批判とかしてるくらいだし。一方日本は「○○内閣」みたいに呼ばれるけど、そんな日常会話で名前が出てくるものではなく。その辺の違いが面白いなー、みたいな。別に作中の日常会話にも出てこないけど。
ついでにぶっちゃっけると、一時期……というか今も、漫画をたくさん読んでいて、「ヴァニタスの手記」「終わりのセラフ」を一気読みしたんですよ。そのせいか、ある日ふと思いついたのがこのお話。1月か2月のことだった。大いに影響を受けていることが分かる、特にセラフ。まんまやん、と言われそうな世界観。それはともあれ、面白い漫画っすよ。
で……どう話を続けようか。発想の始まりから触れるか、いちおう主人公を擁護しておこうか……。
吸血鬼サイドの最初の動機、そのきっかけが「戦争」だったこともあり、本編では「歴史」というものが軽視……というか、ほとんど失われています。授業内容にも最低限の歴史しかない。個人的には「歴史」を学ぶことはいろいろ大事だとは思うのだが、一方でこうも想う。
つまり、歴史があるから……政治とか宗教とか民族とか、国と国の対立の歴史などが人々の憎しみのサイクルを生んでいる訳で。
それら一切合切をリセットする……それが吸血鬼サイドの目的だった。だから生き残ったのは若い世代だけ。あ、ちなみに人間を全滅させなかったのは、吸血鬼側も人間が必要だったから。血を吸うとかそういうあれなのだが、まあそれが本質ではない。
で、そういった理由からエナガは歴史だとか外国について疎い訳である。あんな質問、当然答えられるわけがないのである。エナガなどの庶民はそうした学術的な知識より、もっと物質的な、生活などに直結するものを優先的に教えられている。空爆で紙の資料とか本とかもほとんど失われているし、むしろ答えられる方が不自然だったりする。
……という風にまとめてみると、あの女教師あやしいな? と思ったりする。まあその方向性ですでに進んでいるのだが。
で、その2。
このお話の最初のイメージは、プロローグのあれ。そこを起点に「なんで戦ってるんだ」から膨らませていって、上述のあれこれが絡み、設定が出来上がっていった感じ。そのせいで眠れない夜があった……。
ケンカしてる二人。これは後付けの思い付きなのだが、「喧嘩」っていうのが自分の理想としてる百合像にいちばん近かった。
つまり……シリアスでエグめな要素も欲しいけど、基本的には明るいラブコメ調で、最終的に死者も殺人もないハッピーエンドになる――しかし対立がなければお話も盛り上がらない。それを実現するのに「喧嘩する」っていうのがいちばんだったのだ。ケンカするほど仲が良いっていうし。
まあ、プロローグは喧嘩ではなくまだ「闘争」の段階で、どうやって喧嘩させようって思案中なのだが。
いちおう、あのプロローグを一つの終点、目標地点として話を進めているが、いろいろどうなるか。もちろんあれで終わりではないが。こう続けたいんだよね。
「エナガは私を『相条さん』とは呼ばない」て。
……問題は、どうそこまでもってくか。そこまでいくのにまず呼び名の問題を解決しないといけないし。下の名前で呼ぶのって、それ自体が百合度高いシチュエーション。
しかし、今のところあの二人の距離は離れていく一方で。
これが見切り発車の問題点でもあり、創作の楽しみでもあり。
タイトルもすぐ「ケンカ」と思いついたが、なんか字面がダサいので、いろいろいじって今のかたちに。この字面のダサさ問題のせいで、ヒロインの描写もいろいろ悩んだ結果、「相条さん」「相条」になった。
あと、「ガールズメイクライ」というタイトル案は、もともと別にあったものを、なんとなくくっつけただけ。「ライ」じゃなく「L」にしたのは、まあ、いろいろあるよね。っていう。
KENKA と ガールズ ……で、「ENAガ」となったのもある。主人公の名前は最初から「エナ」「エナガ」だったり。そしてヒロインの名前は「ケンカ」ともうひとり「K」っていう。だから「K×K」。「ハンターハンター」みたい。
KNOCK、ていう幕間がありますが、そういう感じで「K」から始まる単語もいろいろ含んでいる。キスとキルとか。まさにプロローグの最初のイメージがそれだったのだけど、実現はまだ先になりそう。
あと、そのもうひとりのヒロインさんは「遊びでいじってただけなのに、いつのまにか泥沼にはまってた」みたいな感じになるいちばんの百合要員。1章の終わり、別視点版を書く予定なのだが、それがいちばんやりたい百合要素かもしれない。
ケン×カは「剣」と「花」。剣は武器、人間側のイメージ。花は吸血鬼。なのでカザキ、ミヤハ、あとシンカなどは名前に思いっきり「花・華」が入っている。あとは「眷属」と「家族」とか。他にもいろいろ。「献歌」が「花」でないのもそういう理由。そういえば百合も花やね。
別に、世界観的には男性型の吸血鬼もいるのだが、登場予定は特にない。というか「純血種」的なひとたちには性別というものがない。純血でなくてもその辺の感覚は緩い。なのでこの世界観でBLもやれる。男子寮あるしな。
ちなみに、今回の百合作品のコンテスト。元はpixivの百合文芸向けに考えていたが結果かたちにならなかったものを出そうと、していたのだが。断片的なアイディアが複数あって、いっそひとつのまとめよう、としたが反発を起こし。いろいろ悩んでいたら関係ないこれが発生した、という。
今年、2025年最初の、完全新作。今年の人生が左右される。
ちゃんと百合するために、じっくりしっかり話と関係性を積み立てている段階。長い目で見てね。
あとこれはネタバレになりかねないが。
裏テーマというか、構想の裏面に、「ごく普通の主人公が戦う」というものがあり。これ自体は百合向けではないのだが、いつか異能バトルものでやりたかったので、今回採用。
何も特別な能力はない一般人が、明らかな脅威に立ち向かう、という。
知恵や工夫で強者を打倒するとかではなく。何か譲れないものがあるから、勇気を振り絞って前に出る。
その「勇気の理由」に百合とか少年漫画的な熱さがあるという。
なのでまあ、……。
いちおう、主人公なので背景とかは特殊だったりするんだけど、あと生き残ってもらうために最低限の身体能力と耐久性はあるのだが。肉体労働とかアルバイトで逃げ足くらいはあるっていうか。
あとこの世界の人間、少なからず吸血鬼の影響下にあるので、再生能力は現代リアル人よりもやや高い。
まあ、「他と比べたら」普通。
この世界観では、「普通の部類」。
2章からは化けの皮がはがれていくのだけど。
なんだかんだ「主人公がいちばん異常者」っていう話も好きなんだよね。