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バックログ「5つの鉄と樹と命の物語、3つあるいはいくつかの問題、それと続・一年計画」


 前の前くらいのノートで書きそびれたこと。
 ドラノベコンの5つを考えている際、「もっと自由に」考えようと、大きな紙に5作のタイトルを並べてみた。ひとりブレスト会議みたいなもので、「作品1の視点・世界観から、作品2の世界を考えてみる」といった……異なるフィルターを通してブレストしてみようという趣旨。

 そこで並べ方が良かったのか、いい感じにコントラストというかスペクトラムというか、世界観・雰囲気が推移していた。混乱期、最盛期、終末期、再生期、安定期……といったような。
 世界観同士、作品同士に関係はないしつなげる気もないのだけど、なんかいい感じに推移していたのである。それでまあ、個別の要素の部分で同じ思考パーツを使って組み立てるなどをした。
 具体的に言うと、作品1では南の方に海があるので、作品2でもそうしよう、みたいに、地形の設定とか大まかな部分を共有している。

 これまでもそうして、あっちいったりこっちいったり、平行してネタづくりをしていたのだが、こういう試みは初で、もともと「アルテ」と「トレーン」が親兄弟みたいなものだったから行われたことで、それがなかったら思いつかなかったかもしれない。ついでにいえば「WW」はアルテの親、「ドールズ」は祖先みたいな位置づけ。

 とまあ、そういう訳で、いつかたちになってお披露目できるかは知れないけど、似たようなワード、概念がこれら5作には頻出するのではないと思われる。柱とか樹とか、鉄道とか。



 で。
 夢を見て、目覚めたらとあるゲームの考察とか「これイイ線いってんじゃない?」てのが浮かんだりして、でも自分が浮かぶ程度だしもしかしたらすでに世の中に出てるかも、とか我に返ったりして。
 それから、別のゲームの配信とかのかかわりを通して考えることがいろいろあって。

 そういうあれこれが刺激になって、創作意欲的なのがもりもり湧いてきている感じがします。これはとてもよい兆候です。昨日はとてもイライラしていたり、その前は憂鬱だったりしていたので。

 ともあれ、そういう感じで、なんかようやく方向性的なものが見えてきたような気がします。「テーマ」っていうのものがなんなのか、ここにきてようやっと理解できた気がして、それをメモっておこうと。

 ……いやもう、何回もそういう本読んで、そういうテキストは理解していたつもりなんだけど。やっと、ですよ。

 つまり、イライラしてたり憂鬱だったりする日々への回答。そういう心の問題に対する、自分なりの考えを示すものがテーマで、示したうえでその問題を、物語の中で解決する。昇華する。
 何かをテーマにそれを書きあげることが出来れば、自分の中でその問題が消化される。なんかいい感じのものに変換、昇華されるのだ。
 そしてそれは物語というかたちを通して、それを読んだ他の誰かにも影響しうる。

 つまりはそういうことなのだ。なんか前にも似たようなことを書いてた気がするけど、やっとちゃんと理解できた、理解の入口に至ったのだ……。
 それが創作の意義。なんかいろいろあった時でも、物語がそこに存在していい、作家が生きていてもいいと自分が思える証明、価値観。なんかそういうの。なんにしても、自信をもって生きていける根拠になる、はず。

 世のなか、生成AIだなんだでクリエイティブなあれこれがどうこうなってしまうのではないかという個人的な不安への回答でもある。今のところは、だけど。結局「AIのつくったものの方が面白い」という世のなかになって、人間の創作物が必要とされなくなったら、どうしようもないのだけど。それが世の流れ、人の流れ。そこにあらがってても仕方ない。
 なので、ただ自分であり続けるだけ、自分のしたいことをやっておくだけ。……そうか、それが「5つめの問題」かもしれない。なんか書いてたわ、章タイトルとかに。考えてたわ。

 なんのことかといえば、人生をかけて挑むべき問題、大作について。今のところ3つないし4つあるとカウントしていたが、5つめの候補のテーマがこれに定まったな、という話。


 面白いことは前提として、「5つのテーマ」の「5つの作品」を書き上げる。これが今のところの大目標。
 ……こういうのが見つかったっていうのは、ストーリーテリングの技法でいえば「25パー地点」ということなのか、それとも「ミッドポイント」なのか。仮に折り返しだとしたら……。まあイコール年齢という話でもないけど。ちなみにこの理屈?でいけば、特にトラブル(戦争とか災害とか)がなければ、2050年ごろには精神的に習熟して死を迎えることになります。自分の話。自分の人生の主役はいつだって自分なのだ、という。

 ともあれ。

 その「5つ」だが、現状投稿してるので「×剣伝説」と「美少女戦士3」になります。あとは1つは直すため非公開中。そして残る2つは製作中。「ビーズログA」と「V」。
 次点で、「異世界の文化を描く」という趣味の領域になるけど「アルテ」と「企画M」がある感じ。

 大作、というと大仰だけど、個人的にはそれくらいのスケール感だし、カロリーを要する。人からどう見えるか、結果的にどうなるかは分からないけど、まあ難しい作業だよね、という。
 逆に言うと、これらを完結させるまでは死ねない、という生きる理由でもある。

 クッソ重い話だ。



 ところで、別に計画の折り返し地点ではないと思うが、いちおう6月も終わり、1年も半分を過ぎたところで。
 次のカクヨムコンに備える「一年計画」というものをいちおう進めているのだが。
 1つは異世界を探検するもの、1つはラブコメ、1つは異世界でなんかするやつ。
 正直、異世界系のものは「アルテ」「ビーズログA」にだいぶリソースを使ってる感あるので、パスかもしれない。他にも異世界つくってるし。より深く、より広大な世界をつくる、紐解くっていうのは厳しい感ある。
 そうすると、「ビーズログA」がカクヨムコン要因になりそうだが、いちおうこちらはこのまえ応募開始したやつに出せるよう頑張ってる。間に合わなければカクヨムコンになるけど。

 で、ラブコメの方はなぜか2つ進んでいる。当初想定していたものと、別に考えたもの。いつぞやの女性読者向けのコンテストの時に浮かんでいたものがさまよい出てきていて、それが既存の1つと融合した。新しい1つはまた別のゲームから着想を得たもの。
 まあそれらで、結果的に3つあることに。どうなるかしらね。ラブコメといいつつ、現代ファンタジー寄りだけど。
 いちおう書いておくと、「失恋から始まる恋愛群像劇」と「日記と幽霊」の話の2つです。これらが中目標。



 大中ときて、小目標は直近のコンテスト。カドカワブックスのやつですね。上にも書いてる。名前がパッと出てこないうえ、曖昧に覚えているコンテスト。
 10万字なのでそうぽんぽん上げられるものではない……ので、まあ1つに絞った方がいいかなと、有力候補は「ドールズ」に。

 そして、「溺愛」。こっちは4万字だっけ、6万だっけ。まあ中編なので、少し楽。既に1つ、ほぼほぼ大枠は出来てるものがある。あともう1つ、いっそ同じ世界観でやるかと考えてるものがある。前も書いたけど、中編規模のコンテ用に使い回せる世界観あると便利なので、今回そういう感じでいこうかなーっと。ラフに。ただこっちはアイディアだけの段階で、なんなら2つを1つにする、1つめの続編に位置付ける、とかの方がいいかもしれない。タイトルは仮だけど「ハーレム」と「ハネムーン」。溺愛感は後者の方があるね。



 そしてそして、余談で。
 シンプルに読書したいんだけど。
 忘れちゃならないというかずっと頭の片隅にある「錬金術問題」があって。「シィラの工房」なんですけど。
 いちから現実に存在する科学を学び、「読めばリアル科学にも詳しくなれる、かも」みたいなテイストでいくべきなのか……。
 はたまた、いちから「存在しない原子表」をつくりあげて、架空にもほどがある空想科学をでっちあげるべきなのか……。

 そういう大岐路の周辺をうろちょろしています。どっちにいくにしてもまあ思考カロリーは高い。前者だと「SF寄り」になるから、「失敗は許されない」ところある。ど偏見だけど、「SFファンは恐い」らしいので。何か理論的なミスがあればふだん見向きもしない人たちが寄ってたかった石を投げてくるイメージがある……。
 なので、後者の方が安全ではないか、という。だいたいいつも、「リアルは分からないからいちからつくろう」というスタンス。でも正直、想像するに余りあるつらさが予想できる……。


 それから、もう1点。どっかにも書いたけど、ランダム生成(人力)したキャラクターを考えて、「何がなんでもクリア(成就)するラブコメ」をやりたいなと。
 ヘキを探るために、とにかくいろんな属性をアウトプットして、それを組み合わせてキャラをつくる、という。そしてそのカップルでラブコメする。性別は問わない。ランダムなので。でも初回は「男女、百合、BL」の3組やろうかなと漠然と考えてる。
 現代ベースで当初は考えていたけど、専用の現代ファンタジー空間をつくって、あるていど世界設定をして、時系列をつくって、そうした歴史の流れの中でキャラを動かす、という一人シェアワールド的なものをやりたいなーっていう。

 そんで、悪魔合体的なことに、それを「神話」とする……。
 いずれ「クトゥルフ」みたいな創作神話をつくりたいと考えていて、それこそいろんなファンタジーに流用できる設定が個人的に欲しいと思っていたのだが、上述のカップルのまぐわいにファンタジー要素を足せば……。とまあ、変な一石二鳥を考えたりなどしている。何言ってんのかパッとは分からないと思われるが、世の中の神話も要素だけ見れば「神(キャラクター)の物語」な訳で。元は一般人なキャラも、物語を添えて、伝説的に神格化してしまえば。
 たとえば「発火能力を持つ少年」の登場する現代ファンタジーを神話にすれば、「火を操る男性神」となる訳で。そのエピソードを再現する、というかたちで、この設定を利用するファンタジーにおける「魔法」になるという。



 とまあ、そんな感じでやりたいことは無数にある訳だ。
 しかし頭からすっぽ抜けてる、やる気の出ない、そんな空虚な時間というのがあって。だから忘れないよう、文章にして残しておこう、と。
 いつかこれらが社会的に知名度を得るようになったら、その時、「この時からこのようなことを計画していた」という歴史がここに残るのだ……。でもネットにおけるそういうのって、おもに犯罪とか思想的なやつだよなぁ……。容疑者は過去にこのようなツイートを、みたいな。

 しかしまあ、なんというか……。自分の思いつくようなものは、世の中では無数にあって、集合知があれば自分より早くかたちに出来るし質も高いし世に出せる人々がいっぱいいて。それこそAIとか使えば、人力する必要なくランダムに無数にいろんな話を生成できる訳で。そのための(作業を効率化するための)AIという道具なのに、それを使わないで人力とかする意味ある?という話で。
 いつかは完成させたい、と悠長にしてはいられず、常に焦りが同居している。なので、「先にこんなことを考えていました」という証明、保険、予防線みたいな情けないものでもある。つらい世のなか。それが虚無感を生み、やる気を奪っていく……。この悪循環からの脱出、それも1つのテーマなのかもしれない。みたいな。


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