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そして誰もいなくなった


 人の名前は覚えてないけど数字は割と頭に残っていて、先日長らく25だったのが24に、昨日今日で23に、そして嫌々出かけて、帰ってきてみると、22に。一日でこうも減ると、さすがに反応せざるを得ない。
 なんのことか。
 フォロワー数の話。

 金曜の19時ごろっていうのはカクヨムのレビュー的なあれが公開される日で、毎週なんだかんだ「金の卵」とかに紹介されないかと期待したりしているからダッシュボードを覗く訳なのです。そしたらどうだ。

 別にフォロワーが多くても投稿したものが読まれてないなら何の意味もないと思ってるんですけども。「減る」のを見るのは嫌でももやっとする……。
 何もしてない……投稿とか更新してないからフォローを切る、というなら分かる。仕方ない。自覚もある。だけど、ただ何もしてない訳ではなく、いちおう近況ノートとかを投稿して一日二日の範囲でフォロワー数の減を見ると、さすがにヘコむ。
 その人がなぜフォローを切ったのかとかの理由も不明だから、近況ノートを見て気を悪くしたのでは、という可能性が少なからず存在するからだ。特に嫌味を含んだ自覚があるものを投稿した後とか。

 以前、作品の評価が消えているのに気付き、通知欄に履歴が残っていたからちょっとその人の情報を追跡してみたことがある。今はやらんけど。わんちゃん退会とかしただけで、こっちに責任はないのでは、と思いたくて。
 そうしたら、その人のアカウントは消えていて、ツイッターを見るとアカウントがBANされた、という話。(その当時はまだ「ツイッター」だった)。
 だからその事例に関してはこっちが何も気に病むことはないんだけど、今回とかは謎が残っている訳で。そしてどこの誰がいなくなったのか、相手の名前も何も分からない(覚えてない)から確認のしようもない。
 長らく数字が動かなかったのが、ここにきて減る。というのはやっぱり理由があるのだろうし。近況ノートの投稿に関して危惧していた事態が起きた、という感想を抱く。やっぱり作者の個人的なあれこれとか吐露すべきではないのかもしれない。いちおう言葉に気を付けてものを書いてたつもりなのだけど。
 パリオリンピックを30パーくらい見た、という感想でも書こうかと思ってたけど、やめた方がいいか。というか小説とか創作活動と何の関係もないしここでやるべきものじゃないね。

 もういっそのことフォローされること自体をブロックする機能とかほしい。
 こういうので気を病むのは疲れるし。気にしないのが一番なのだろうけど、数字というのは少なからずモチベーションに直結してはいる訳で。
 最近何も思いつかないし作業もまったくできてないから、こういうのは地味に、なんかあれだ。まあ別にどうでもいいか。99人とかならまだしも、20人前後の増減なんて、ランキング上位の人とかと比べればそれこそ桁違い、些事でしかない。とまあそういう風に考えると気にせずにいられるような気もする。

 というか、近況ノートが理由でフォロワーが減ったのだとしたら、肝心の投稿作品は読まないのにこっちはチェックしてるんだ、となんか本末転倒というか微妙な気分になる。

 何かこう、いろいろとうまい具合にいかないものだろうか。
 いちばん頑張らなくちゃいけない崖っぷちの時期だって、頭ではわかっているのだが。物語の作り方が頭から抜けちゃってるような感じ。せめて文章を書く能力だけは維持しようとこんなものを書いてはいるが。
 別にコメントを募集してる訳でもない、ただの愚痴でしかない無意味な文章ですけども。
 なので特に面白いオチもつかない。


 代わりになんか、ホラーの定型案でも載せておこう。

 なんとなく思いついたよくあるパターンの一つ。
 便宜上、というかこれまたなんとなく「あとからリボ」(正確には「リポ」)と呼んでるのだが、つまり、

 ・誰かとかかわる、通信する。(会って話す。ラインなどでやりとりする
 ・後日。その誰かが死んだと知らされる。
 ・では自分が話していたあの人は?あの時にはもう……?という恐怖。

 何気ない日常が、あとから知らされる情報によってホラーに変わるパターンのやつ。いちばん書きやすい、よく聞く、特にオチとかも考えなくていいテンプレだと思う。最近いろんなジャンルのそうした「定型」について考えることがあり、その一環。王道、定型、つまりテンプレっていうのを理解することで、「ひねった」「独創的な」ものが出来るのです。

 上述のパターンだと、これに付け加えるなどして、

 ・自分が連絡をとっていた人は死んだ。連絡を取っていた時点ではもう……。
 ・誰かに殺されたと知る。スマホがなくなっていた。ということは、連絡相手は……?

 みたいにサイコホラー、サスペンス路線に振ることも出来るのだ。後日、自分の家でそのスマホが見つかる、そのスマホを持っている人物を見つける、とかでゾッとさせうるオチに持っていくことも出来る。パターンを知るというのは大事なこと、パターン、テンプレというのは一つの武器なのだ、という話。

 このフォロワーが消える現象もあとから判明する何かでホラーになったりするのかもしれない、と無理やりつなげてオチとする。いや、減少現象だけでもうじゅうぶん嫌な気持ちになったから、これ以上何も起きてほしくないんだけど。
 なんか、良いことが起こると必ず後から悪いことが起こる、全ての幸福は不幸をより良く(悪く)演出するための前座……という風に思えてならない今日この頃。数字が増えたらあとは減っていくしか変化はないものだしね。新しい人が増えることはあるけど、既にフォローしてる人は「継続する」「解除する」の二択、そして変化を起こすには「解除する」しかない訳だし。

 どうすれば心を満たせるのだろう?
 どうすれば新しいものが書ける? それが読まれる?
 何かを書こうとしたことがもう間違いで、この人生は詰み?

 人生と虚無感と満足と。なんかそういうテーマで書きたいものがあるのだけど、そっちも何も進まない。ほんとに、物語の作り方が分からなくなった。構成術を学んだのに何も活かせない。むしろ理詰めするほど想像力が死んでいく。

 なんかポジティブにしめたいのに、どんどん鬱々としていく。
 こんなメンタルでそれでも何か投稿できたら、それだけでもう自分エラい、と思いたい。優勝。そういえばそんなトレンドがありましたね。きっと誰かにしねっていわれるわ。
 どんな暴言はかれても面白い返しが出来る人間になりたいものです。論破するよりよっぽど人として優秀だと思う。まあ暴言以前に人とのかかわりが皆無なのですけど。

 そういえば、創造性と論理性というか、言語機能と芸術の才能は両立できない……みたいなのを見た。右脳と左脳の関係みたいな。
 絵の才能はあるけどうまく喋れない、という人が言語機能を高める訓練をして喋れるようになると、その代わりに絵の才能が失われた、という事例をテレビでやっていて。
 別にそのつもりはなかったんだけど、アルテのヒロインがそんな感じで書いちゃって、奇妙な偶然。絵の才能はあるけどうまく喋れないヒロイン。企画段階ではそんな設定はなかったんだけど、書いてるうちにそうなった不思議。リアリティを追及するなら、喋れるようになる代わりに絵の才能を失う訳なんだけど、どうなんだろう。物語のテーマに依る部分かもしれない。

 あれとトレインを書いて以降、まったく何も書けてない。
 小説を書く能力が低下したのだとしたら、代わりに何かを得たのだろうか? それとも単に堕落しただけ?
 無駄な知識は増えたけど、その代わりに想像力が失われたのだろうか。

 ……単に暑くてやる気が出ないだけ、であればいいんだけどね。

 明日とか来週にはまた人が減ってるのかなぁ。

 そうだ、ホラーっぽいオチが思いついた。
 先に言っておこう、さよなら。

 ……これ、こっちだけが「見てる」と思ってたら(安全な場所にいると安心しきっていたら)、相手に「見られてた」と分かるパターンのやつ。

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