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バックログ「あなたの望みはなぁに? それはテンプレートな展開、誰でも出来る創作術」


 思考整理のお時間です。
 嫌なことがあった日はいっぱい入れて、出しましょう。卑猥な話ではないです。インプットとアウトプットの話です。本題ではありません。


 本題。
 自分がクリエイターのインタビュー記事などに求めるのは、主に二点。

 >その人がどのような作品に触れてきたか。
 >代表作ないしその記事が出るきっかけになった新作の発想はどこからか。

 といった感じ。
 まあ、好きな作家のインタビューとかはなるべく見ない派ではあるのだけども。
 そうした記事を通してこれまで興味のなかった作品に触れてみようと思ったりして、見識が広がる。すると、その作家の作品の根底にあるものが少しだけ理解できるような気がする。つまり、この作品のこのシーンはあの作品のあの部分の影響を受けているのだろうな、とか。

 で。
 自分は作家の発想の源、どのようにそのアイディアを思いついたかといったことに興味があり、そのような記事にはそうしたものを求めている訳だが。
 他の人もそういったことに興味を持つかもしれない、と――まあ、若干自意識過剰、思い上がりも甚だしい考えであるという自覚はあるものの――そういう次第で、近況ノートを利用して、投稿作についてあれこれ書いている訳である。
 あとがきというより、どのようにしてそれを書くに至ったかと、その時々の心象。日記のような一面も持つ。
 それを求める人がいるかはさておき――というか、そんなことを言い出したら、自分の投稿する一切の存在を否定することになる訳で。


 日記、というか、思考過程を文字に起こす作業は、たぶん頭にそれを刻み付けることに繋がるのだと思う。脳のしわを増やす、的な。実際のところはどうかわからないけど、仮に何の効果もないのだとしたら、初等教育は無意味だということになる。

 何かで聞いた話だけど、人は一度した成功体験を繰り返すものらしい。それは成功を繰り返す、ということではなく、「こうしたら成功したから、また同じことをしよう」ということ。そうやって保守的な考えが生まれていくんでしょうね。
 しかしまあ、安全が確認された道を利用する……あえて危険を冒さない、ルーチンワークを徹底する、というのは、生物の本能というか、ここまで生き残ってきた理由の一つではあるのだろう。確実に成功する最短ルートさえわかれば、物事は効率化できる訳だし。効率は回転を生んで、前進するエネルギーになる。
 一方で、誰かが危険を冒し、未知を開拓したことで、新しく得られるものがあって、無駄なことや失敗を経験し、あれやこれやと試行錯誤して、それが成長と発展につながっているのもまた事実。

 閑話休題。
 思うに、成功体験……何か一つのものをつくりあげた過程、というのものをこうして反芻し記録することで、脳にその「ルート」が刻み込めるのだ。
 たとえば、あるお題を出されたとき、前回はこれこれこうしてこの話を思いついた、だから今回も……といったように。
 ただしそれを繰り返していれば、あまり新鮮味のないものを量産することになるのだろう。
 だから、新しい思考のルートを設ける必要がある。常に何か、新しいことに挑戦していくべきなのだ。

 とはいえ、言うは易し、そうぽんぽんと新しいものが出来る訳ではない。
 一応の指針として……たとえば、前にやったこととは「反対」のことをする、前にやったことの「イフ」を考える……等々、ルートの枝分かれに新しさを見出すことが出来るだろう。
 しかし、それにも限りがある。限りというか、やはり同じルートをより太くしていくだけで、行き着くゴールは同じようなものになるのではないか。
 それがその人の作風のかたち、なのかもしれないけど。
 成功体験を繰り返す傾向にあるのは、端的に言えば、「その道しかない」からなのだと思う。少なくとも、知識の浅い個人には。

 そこで、見識を広める必要がある。
 いろんな体験をし、作品に触れ、経験と知識を肥やす。そうすれば、違う道が開けてくる。
 要するに、既存の作品に学ぶのだ。芸術は模倣から始まる、という。他人の作品をパクるという話ではない。芸術でいう模倣とは「自然や人物、描画されるべきモチーフ」のことだと思うが、それはともかく。
 参考にする、という言い方が適当だろうと思う。

 たとえば、生まれてはじめて、異世界ファンタジーを書こうとするとき。
 なんの指針もなければ、どうしようもない。何かしらのファンタジー作品を嗜み、たとえばそれで「主人公が異世界に転生して、チート能力を持っていて」というのを学んだとしたら、それを参考にする。もちろん、何から何まで参考にしていたら、それはただのパクり。インスパイアにとどめるべきだ。
 つまり、王道を行く、テンプレートを借りること。これが新しいルート開拓に繋がると思う。テンプレートをなぞるといっても、そこにこれまで培ってきた「自分自身の思考ルート」を用いる必要がある。そこに新規性、独自性が生まれるのだろうと思う。
 そして、別の視点を加えてみれば、そこに目新しさが生まれるのだろうと思う。現代の創作物でオリジナリティを追及することは難しく、自分では新しいと思っていても、過去を掘り返せばいくらでも似たようなものは出てくる。現代でオリジナルを生むには、「新解釈」と「組み合わせ」くらいしかない。

 新解釈といえば、まあ端的に言えば「イフ」になる。「もしあれが、こうだったら?」という。アーサー王が女性だったら、みたいな。何かの擬人化も新解釈に含まれると思う。○○娘みたいな。

 組み合わせといえば、まあ言わずもがな、これまでなかったもの同士の組み合わせ。それもある種の新解釈。カクヨムというか、最近のラノベ系はどれもその路線みたいな印象がある。現代の技術者が異世界に行く、みたいな。現代の技術で異世界を冒険するようなものなど。
 これは何もない状態から思いつくのは難しいけど、実は誰でも出来たりする。AIが手っ取り早いが、適当にカードなどに「異世界」「勇者」「会社員」とか書いて、山札をつくり、引いた二枚から話を考える、という。まあ、その「お題」を思いつくという準備段階にすでに「先入観」があって、そこから思考が発展しない恐れもあるにはある。

 それから……自分は「量産計画」としてもっとも優れたアイディアだと思っているのだが、なんだかんだで実践したことのない手段がある。
 たとえば、「鈍感系男子がクール系女子と一つ屋根の下で暮らすことになり……」といった、ラブコメを考える。その話を膨らませるのが大変なのだが、まあ端的にいえば、事件が起こり、それにキャラクターが対応して、といった感じで進めていけばいいのだろうと思う。
 で。
 これが「クール系男子と天然系女子が一つ屋根の以下略」というかたちに、置き換えてみる。それだけで一つの「別作品」が出来る、という量産手段である。つまり、キャラクターの性格や性別を変えてみる。舞台や設定を変えてもいい。
 事件が起こって、それに反応する。それを積み重ねていけば物語になるのだから、その「反応」の様子を変える……キャラが異なれば当然反応も変わり、そこから物語を別方向に発展させる、ということ。
 とても良いアイディアだと思うのだけど、まだ実践したことはない。


 自分の場合……これまで触れてきた作品を思い出し、今考えているものに似たようなもの、参考になりそうなものにヒントを得ようとする。ダークファンタジーであれば、これまで読んできたダークファンタジーの展開を参考にする。どうすればダークみが出るのか、とか。ある種の目指すべき指標として、既存の作品を設定してみたりする。

 現在も創作の真っただ中。考えるべきものは三つ。それらに近しい、参考になる作品は何かあるだろうか、と記憶を探っている。ただそうしていても埒が明かないので、とにかくいろいろ書き出しみる。いろいろ見たり聞いたりしてみると、そこから「前にこの本読んだな、ああいう作品があったな」と思い出す。
 テレビを観ていて、かつて読んだ男性同士が良い感じな作品を一つ思い出した。

 現代的な世界観だが、架空の国、独特の雰囲気のあるもの。政治的な駆け引きがある。クーデター。

 参考にするというのはこういう、断片的なフレーズであるのがちょうど良いと個人的に思う。ちなみに、「ACCA13区」という漫画。
 関係ないけど、あのアニメを見てから、「酒やタバコはカッコいい大人だけのもの」だと個人的に強く思った。飲んだくれのおっさんとか未成年の飲酒とかはカッコ悪い、という話。個人の印象です。最近はこれにバイクも加わった。ぶんぶんうるさいだけの連中はカッコ悪いが、カッコ良い大人にはよく似合うしバイクにも相応しい。

 ……「ACCA13区」的な路線で、世界観をつくれるだろうか――とか、そういう風に考えている。これがある種の新しい視点。なんとなくSF的な世界観で考えていた企画に、ACCAの現代的なイメージを加えると、また異なるイメージに変化していく。テンプレとか既存の作品との組み合わせである。凝り固まってしまった思考を、半ば無理やりに変化させる強硬手段でもある。

 何かACCA的な印象を受けるものが投稿されたら、このような思考の過程を経たものと思ってください。
 まあこれに加えて、コンテストの主題や応募要項にある例題を意識していく必要があるのだが。それが時に、普段の自分からは生まれない、「新しいルート」に繋がることもあるので、趣味が合わないからといって無視もできない。
 たぶん自分の書こうとしているものは、コンテストの求めるライトなものからはかけ離れていくのだろうけど、なるべく近づける努力はするつもり。その努力もまた新しいルートに繋がる。それが挑戦というものです。それが良き結果と成長に繋がる保証はないけれど。

 ともあれ。
 誰かの何かしらの参考になればいいよね。

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