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ドラノベ終了、その前日に気付いたこと


 応募受付締切と読者選考の期間が一緒に終わるのってどうなの?
 とちょっと思わなくもない。別の何かのコンテストだと選考期間が締切の一週間後とかだった覚えがあるんだけど。締切当日に上げるのが圧倒的に不利。

 ……というのはさておき。

 新聞の誕生月ごとの占いに、「最後まで気を抜かないこと」みたいなことが書かれていて、いちおう、念のため、ドラノベの応募要項を改めてチェックしてみた。
 すると中編部門、募集テーマが「現代SF×ファンタジー」……。

 ……説明欄の「異能」ってフレーズだけ見ていて、「SF」の部分を完全に意識から排除していた。
 これってつまり、あれか。別にSF要素もない現代ファンタジーである「美少女戦士1」はカテゴリーエラーか、と。

 ……これからあと1話ぶん仕上げないといけないのに……。

 コンテスト的に募集外のものでエントリーしてきたことでブラックリスト入りされるのでは、とか個人的なプライドの問題でいろいろ葛藤はあったものの、とりあえずそのままにしておいた。モチベは下がったが、なんとか2万字も到達。

 そのうえで、コンテストページにエントリー作品一覧が載っていたので思い出した「弾丸」。もっと文字数少ないと思ってたしもうほとんど諦めかけていたのだが、「これこそ現代SF×ファンタジー」だと思い至り。
 先日、別の探し物をする中で発掘したノートとファイル(物理)の中に「弾丸」に関する書き物が一式揃っていたので、締切前日の突貫工事を決意した、のだった。

 正直、長らく放置していたうえ、プロットも完成していないもののつづきを、なんの準備もなくその日のうちにその続きを書く、というのは初めての体験で、不安しかなかったのだが。

 ……美少女戦士の方はといえば、既にだいぶ書かれているうえ、プロットも出来ていた。あと6000字ほど未投稿のストックがあって、これを書き直すだけでだいぶ文字数増えるだろう。やたらシンプルな文章だと思っていたら、そういえばファイル名「下書き」だったと気付く。
 そういう訳でまあ、ふだんは締切後に投稿するのは控えるのだが、もうアウトっぽいので「美1」は今後も定期的に、少なくとも1章ぶんくらいは上げていく予定。ある意味、何も考えないで書けるので、「毎日何かしら書く」習慣づけに使えそう。

 ただ、設定部分がまだちょっと。最初は「七つの大罪×おとぎ話」みたいな感じで、それがアルカナになったりして。
 「七つの大罪×大罪」……「怠惰×食欲「怠惰×色欲」みたいな感じで関上げると、この大罪×大罪の組み合わせがちょうど21とかで、タロットの大アルカナがちょうどその数。愚者を0とカウントしたり死神を無記名にして調整する必要はあるが。
 なんで大罪×大罪なんて変な考えが浮かんだかといえば、最初の敵の性質がそうなるから。ぜんぶロロちゃんが悪い。
 で、21とかにすると、まあ人数が膨大になる訳で。大罪×大罪と、アルカナの組み合わせを考えるのもあれで。いちおう「大罪サイド」がアニ娘で、アルカナの方をそのパートナー、みたいに考えたりもしたが……。
 その面倒な方の設定をいったん切り捨て、また別のモデルを試してみたりして。
 これにだいぶ時間がかかったりしたのだが、最終的にはもうちょっとシンプルなモデルに落ち着いた。人数もちょうどいい。埋まらない枠は、まあ本編外でロストした、ということで自分を納得させた。
 ……本編外ロスト、という方向性でいけば、最初の敵ちゃんの性質も「後付け」のものとして扱えたりしたんだけども。まあ、これはほかの人にはあまり理解してもらえないだろう、個人的な設定の納得の問題。


 で、弾丸。
 もともとやるつもりはあって、早い段階でエントリーしていたものの、いろいろなもろもろで締切前日まで追い込まれてしまったので完全にアウトオブ眼中だった。
 ファイル(データ)の最終更新は2020年。見つかった紙資料一式は2018年の日付があるものの、2019年に再始動した形式があった。
 書きかけのプロットの方も、実際の文章とのあいだに若干の乖離がある。何かひとまとまり欠けている書類がありそうな気もしたが、いちおう手元のものも枚数あったので、それらをチェックしつつ、まずは出来上がってる本文約12000字の修正から始めた。

 ……文字数を盛るといってもそこまで稼げないと思っていたが、ディティールを細かく描写してるうちにまあまあの文字数に。
 SFらしさを出すために人物の下の名前をカタカナにするなど、細かいテクニックを用いたりもした。そうすると通常2文字が3文字になったり、名前にルビを振る手間が減るので。

 ……やってる最中、また不意にパソコンがシャットダウン。実はもう一件がんばれば2万字いくのでは、と思っていたが、こういうトラブルが起こることも考えると「弾丸」だけに集中しよう、と思った。
 それにしても、つい先日もシャットダウンが発生したばかり。何が原因なんだろう。
 電源ボタンがキーボードのキーの一部に組み込まれてるせいで、キーを強く叩きすぎた結果、そちらに反動がいって……とか?
 しかし、再起動後、キーボードが反応しなくなる現象まで前回と同じ展開。電源ボタンが誤って反応した、ならキーボードの無反応は不自然だし? 埃とかが入ってショートとかした、のか?
 ちなみに「どこで保存したっけ?」とかなり焦ったのだが、ほぼ落ちる直前にやってたみたいで、ダメージはほとんどなかった。不幸中の幸い。


 まあそんな感じでいろいろと不安なことがあったものの。
 プロットがないとはいえ、いちおう章ごとのポイントというか、やりたいエピソードの案が飛び石的に設定されていて、そのあいだを埋める内容を書くことが求められていた。
 それから、最後の話の内容から察するに、続く話は刑事さんに主人公の素性について説明するくだりになるかな、と予想をつけて、なんとか仕上げることが出来た。
 だいぶ突貫工事なのでいろいろ説明が雑になってる感はあるが。
 あと、描写も三人称のかたちをとりつつ、一場面で、フォーカスされる人物が変わっていく、というおかしな書き方をしてる……。今回意図的にやってはいるが、これがどう受け止められるかは分からない。


 長らく放置していたのは、生物学、物理学的な知識の不足を感じたのと、プロットが「飛び石」のままだったように、細かいお話が思いつかなかったから。
 いちおう章ごとのやりたいこと、「事件」の関連人物についてのメモ書きはあった。でもいろいろ、扱いが難しい。
 なにせこのお話、たぶん登場人物の半数が死ぬ。これから死ぬ人たちの物語なので。

 5年以上の時を経て、今回書き足すにあたって、プロローグに無茶をしてみることに。せっかくなので、そういうチャレンジをしてみることにした。
 プロローグの時系列が本編の終盤にあたるので、「先の展開」に関する情報を含めてみた。朝の情報番組がそれ。「犯人」の名前は「登場人物名前案一覧」の中にあったものを多少いじった程度。つまり5年前から存在していた人物だったりするので、後付けとかではない。
 どうやらその犯人は捕まるし、立てこもりもするらしい。主人公がバス通学していたらしいが、今思うに、骨折してるんだからたぶん車とかで送り迎えされてたと思う。そうすると、ある程度負傷が回復したあとの出来事になってくるのか。
 そういう方向性を与えることで、もう少し話がつくりやすくなると……いいよねえ……。

 ちなみに、プロローグの主人公が「何かを忘れている」のは、1章で事故にあったことで記憶に障害が……、みたいなミスリードをするつもりだったようだが、まあ別にそんな重要なことではないので、あまり意識せずにやろうかな、という感じ。


 ともあれ、かくしてドラノベの呪縛から解放されたわけだが。
 突貫工事した「弾丸」はまた改めて調整してから進めるとして。

 これでようやく、ナツガタリの方に集中できる……。
 ナツガタリっていうか、ホラー・ミステリーのやつ。他の部門についてはよく分かんない。
 そもそもやりたいと思っていたことがあって、それにちょうどいいタイミングでこの部門が出てきたから、じゃあこれに挑んでみるか、という思考の流れだったため。
 しかしまあ、「やりたいこと」もまだちゃんとかたちになっていない。コンテストの形式上、早い段階に投稿しておきたいというプレッシャーが常につきまとう。少なくとも締切前日から書き始めるのは無理ゲーだし。

 ……やれるかなあ?


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 それにしても、「弾丸」。話の流れとはいえ、怪しい組織の名前が出てきちゃったなぁ。主人公の設定としてそれは以前からあったものだけど、名前は今回の即席。でも名前を出したからには、あとそういう思想が明確化されちゃったからには、多少絡めていきたいところ。……そういうタイプの話として想定はしてなかったんだけども、まあ。
 あと、流れと「SFみ」を求める一環で、なんかこう、クソ重い歴史設定が付加されてしまった。どうしてくれよう。

 それから、「美1」。文字数のストックがある、と言いつつ、実際は全文書き直してるから、下書きがあるだけ、という感じ。なので労力は変わらない。しかし「ここで書くべきもの!」というのがはっきりしてると、イチからとはいえこんなにもすらすら書けるものなのか、と驚いている。
 下書きのないパートはさすがに多少時間がかかっている。どういう順序、話の流れをつくって設定の説明をすべきか~、とか。まあそういう難しい場面、というのもあるかもだが。でも構想は明確なので、やっぱり気楽。

 ……さすが、5年以上寝かせてきただけはある。


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