すらかき飄乎

吹雪を避けるため、山小屋へ逃げ込んだ四人の男。 四人は初対面だったが、思い出を語り合っているうちに……。 表題作の「山小屋にて」をはじめとした、怖い話１５編。 この短編集は、私…

私立武蔵坊学園の番長に、相談を持ち掛けた女子生徒。彼女は言う。狐に憑かれたと――

七年ぶりに再会したふたりの友人。 帰郷した友人を、もう一人は林のなかへといざなった。 七年前のあの日、隠した秘密が、閉ざした記憶が語られる……。 那智風太郎さん主催の自主企画……

「偽教授堕天杯」によせて書き始めたものの、なんか違うなと思ってボツにした作品です。

故郷へ二年ぶりの帰省をすることになった後藤陣一。その理由は、大学時代の先輩である琴平のたっての頼みが理由だった。密かに憧れていた琴平との二人旅だったが……。

S県の山奥には開けた盆地がある。 その盆地の中央には小高い丘があり、そこには小さな祠がある。 誰となく人形を供える祠は羅漢の祠と呼ばれ、噂によるとその祠には続きがあるらしい。

おたよりよんで

福井県勝山市にある越前大仏。 奈良や鎌倉の大仏さまより大きな大仏さまですが、あまり知名度はありません。 秋の連休を利用して数十年振りに再訪したのを機に、越前大仏のことをほんのちょ…

周囲の人は才能があって自分は羨むばかり。後から他人がどんどん追い抜いていく。そう悩み苦しむ人は多いです。 僕も同じで苦しみ続けています。 ですが、そんな貴方や僕は半分幸せだと…

わたしと日本と台湾と ※1元（NTD）＝4.5~4.6円（JPY） 「エッセイを書きましょう2024」参加用作品です。

以前に投稿した『定位置』という単発ホラーを 一話完結の短編集という形にしてちょくちょく投稿していくことにしました。 あなたの日常のふとした瞬間に厭な影を落とせたら幸いです。 …

双子の姉が祀られている裏山の祠に足繁く通う少年。やがて少年は禁忌を犯す…… 祠壊し文学企画に参加させていただきます。壊したんかじいさんも壊しちゃったのおじさんも壊しちゃったね幼…

私の庭に祠があったんですけど、という話。

お前だけが、私たちの真実を聞いていてくれるのだね。

入れ子構造は神の罠

書き手の皆さんは、「星が増えない」という理由から、半ば打ち切りのような終わり方をする場合もあります。 読み専門の方は「一気読みしてから評価しよう」というのが普通だと思います。 こ…

鰻を獲る漁師が見たもの。

これは、私が体験した夢の話です。

　夫と別れた洋子（ようこ）の家に、今朝まで息子の吉樹（よしき）が帰省して来ていた。その吉樹もいなくなり、この昼から、洋子はまた一人だ。 　淡いシルエットになってガラスに映る自分と…

　小説『黄金林檎の落つる頃』 https://kakuyomu.jp/works/16818093084192538215 の附録のエッセイです。 　『黄金林檎の落つる頃』に出て…

「御彼岸Halloween怪談会」参加用のホラー短編です。 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093083983771673 主人公が購…

吊り革を掴み立っている。

「同題異話・九月号　　黄金林檎の落つる頃」によせて書きました。現代ドラマにしようと思っていたけれど、最後ちょっと変な方向に曲がったので「その他」としました。

嵐山光三郎さんの「文人悪食」(新潮文庫)をスマートフォンで読んで、志賀直哉の「剃刀」が読みたくなった私は……。 犀川ようさんの自主企画「エッセイを書きましょう2024」用のエッ…

だいぶ昔。ふと思い立って、山へと足をむけたことがある。 紅葉のはなやぐ美しい道、その果てに白くおどる滝。日が傾くまでそれを眺め、帰り道はすでに暗く ――― そこで、彼らを見たのだ…

　夢月七海さま主催「同題異話・九月号　　黄金林檎の落つる頃」に参加しています。 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093084060354…

秘密結社『無明(むみょう)』に所属する異能の怪談師・蘇芳(すおう)。ある時彼は、組織を統率する科学者の一人、百目鬼史子(どうめき・あやこ)から相談を受ける。それは、内容を知ると、…

急に書きたくなったので書きました。特に心霊現象は起こらないです。

多少の脚色はありますが、実際に聞いた話をもとに作成しました。

『【三題噺 #80】「洪水」「飼育」「死者」』によせて書きました。 13日の金曜日なので死体が出てくるホラーにしたいと思いつつ書きましたが、変な話になりました。

あの年の夏の夕方。海をのぞむキャンプ場。一回だけの夏合宿。 バーベキューを囲みながら、彼女はひとつの約束を願ってきた。 その約束は、数年たっても……ひょっとしたら数百年の時が過ぎ…

人生に疲れた落ちこぼれ中年男の俺は、日雇い派遣帰りの山道で、小さな野薔薇姫に出会った。 しかし、その幻想は否応なく現世に浸食され、俺は行き場を失った野薔薇姫を連れて街に戻るが――。

登場人物 志佐文代（しさふみよ）：大学生、S大学で民俗学を学ぶ。 布津斎文（ふつときふみ）：若手民俗学者、S大学教員。秘密の副業として祓い屋をしている。 彼らの前作でのお話は …

140字小説の作品集です。

　春の夜明け前、陶美和（すえ・みな）が目を覚ますと、窓の外のベランダに人の気配があった。ベランダから美和の部屋の屋根に上ったらしい。侵入者は何者だろう？ 美和はベランダに出てその…

「偽教授採掘杯」によせて書きました。小さい穴を掘ってみました。絶対に真似してはいけないやつだと思います。 ジャンルがよくわかりませんが、ホラーかな？　と思います。

何かがおかしかった、ある夏の出来事。

ダイエットに耐えかねた“わたし”は「チートデイ」というものの存在を知る。 天にものぼるその心地で、街でたっぷり買いこんだおやつをかかえて、家に帰る途中だったのに。 運がわるかった…

このお話は、実話ですが、登場人物は仮名です。

「第二回遼遠小説大賞」によせて書きました。

「第七回こむら川小説大賞」によせて書きました。怪談の類いだと思うので、いちおうホラーにしました。

俺が一番だ！！！！！ 第七回こむら川小説大賞参加作です。

声がするので、表の方を覗いてみると玄関に人が立っていた

美味しいものを食べることが好き過ぎる筆者が、書き残したいものを食べた時に書くエッセイです。 これは、と思うものを食べた時に不定期更新されます。

『第58回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画』によせて書きました。ファンタジーのつもりで書き始めましたが、途中でホラーに変えました。

夏の暑さに負けて寝込んだ先輩の見舞いに行って聞いた話。

真夏の浜辺。 灼熱する砂のうえに「おれ」はなすすべもなく崩れ伏し、透明な肉をとおして、日光は残酷にも五臓六腑を焼き焦がしてゆく。 その苦悶の時間のなか、人とも水月ともつかぬ「おれ…

　植民地の街セントローレンスでスクーナー船（二本マストの縦帆船）を操るコリンス船長は、ある日、代理領事に呼び出される。昨日、港に着いた客船に乗っていた大富豪のお嬢様が、船の上から…