https://kakuyomu.jp/works/16816927863091934860/episodes/16817330666665950994
昨年投稿したものを舊字舊假名に改稿してみました。
拙小品輯『薄紅 ― うすくれなゐ ―』(https://kakuyomu.jp/works/16816927863091934860 )は、日本の近代文学を範として筆を執っており、文体も古風に、表記も舊字舊假名を主として用いていますが、冒頭の「芸妓と女給」のみ新字新仮名で書いておりました。
これは、拙作をできるだけ多くの方々に読んでいただきたいと希求するあまり、現代の日本語の状況に鑑み、少しでも読みやすくと配慮したつもりでありました。
しかし、僕の本音としては、古い時代そのものの雰囲気を存分に表現したいと希求する念が大であり、己の嗜好を枉げて、表記を多少現代風にしてみたのは、何とも中途半端で日和見的な態度であったと反省も致しました。
多少現代に寄せてみたところで、所詮、僕の書くようなものは、多くの人には読んで貰えまいという諦観もあります。
今回の改稿で言回しなど若干修正した箇所があります。
昨年投稿の新字新仮名版も残しているので、比較いただいても面白いのではないかと存じます。
まあ、そのようにもの好きな方も、あまりいらっしゃらないとは存じますが。