「郵便ポスト」を含む小説

　溶けかけの苺の香りの入浴剤が、湯船に浮いてこなかったその日。 　偶然か必然か、私は金星人に出会った。 　学校のマドンナを演じる美々子は、ある日「明星送致調査局(あけほしそう…

１年生の暖かな日が差し込む５月。 木上勇気の父親の会社が倒産してしまった。 しかも、俺は公立高校に落ちたのでお金がかかる私立。 このままだと、自主退学しないといけないかも、と考え…

　石出　幽。ーいしで　かすかー 今回は、今作は檻に囚われた一人の天才作家。否、天災に見舞われた作家の話をしよう。 俗な言い方はあまり好きではないが彼女には霊感と呼ばれるものがあ…

　クロノヒョウ様自主企画参加作品。 『天使の化石』 ◆◆◆ 　どこでもいい。 　廃墟と化した教会の郵便ポストに、願いを書いた手紙を入れておく。運が良ければシスターが迎えに来て…

第6回お題 「トリあえず」 　三十代目前となり、中学の同窓会を開くことになった。 　メンバー集めをすることになった星野（ほしの）は、他県や海外へ移住したクラスメイトに連絡をし…

高校生の主人公が毎日通る通学路。 そこの道中にある赤い郵便ポストの上に、いつも紫色の包みがある。 主人公はそれが気になって、開いてみるとそこには自分宛てのメッセージカードと、弁当…

夏休み明けの登校日初日、淵川秋は理由も前触れもなく、ただ衝動のままに家を飛び出した。そして思った、とりあえず四国に行こう―—出会いを求めて人生をほんの一時を投げ打った淵川秋の刹那…

学業も、スポーツも、何でもこなし、生徒会長でもある、栗花落馨。 その馨が、ある日突然、失踪した。 その失踪した朝、月見里汀の郵便ポストに、一通の手紙が入っていた。 それは、失踪し…

〈あらすじ〉 とある小さな街の片隅にある、使われなくなった古い郵便ポスト。 そこへ毎晩こっそりと手紙を投函する少女「リリカ」を、 ポストの地縛霊である「ディア」は密かに見守ってい…

長い石段を登った先にあるのは天国への郵便ポスト。 大切なあの人へ、今も送りたい言葉を届けてくれる。 そんな胡散臭い郵便ポストに投函した1枚のハガキは果たして届いたのだろうか。

寺崎唯は自宅の蔵を解体していた時、桐の箱に入れられた巻物を見つける。 唯はこの巻物が何なのか知りたくて地元で開かれた出張鑑定にそれを持参する。 するとそれが日記である事が判明して…

現代の高校二年生、颯竜仁（はやてたつひと）は田舎のおじいちゃんに久しぶりにハガキを送り、夏休みに行くことを伝えようとした。 だが、ハガキは住所が間違えていたのではないかという旨の…

ある日、圭太が、学校から帰ると、郵便ポストに、乗車切符が入っていた。乗り物の名前は、「スーパーおろち」号。目的地は、太古、恐竜の世界！ スーパーおろち号に乗り込んだ圭太は、ケバイ…

我々の知る歴史と少し違う地球。ポストによるアポカリプス──ポストカリプスが起こった後の世界を舞台にボーイミーツガールしたりバトルしたり。 襲い来るメーラーデーモン！　モヒカン！　…

ふと郵便ポストに入っている手紙に私は驚く。 幼馴染みの女性からだった。 幼馴染みで片付けられない。 彼女との出会いは鮮烈で、私の人生を物語る上で、 かけがえのない存在。 SNS…

　いつもの通学路にぽつんと立つ古びた郵便ポスト。 　そのポストは思い出をつなぐもの。 　けれど、ポストはある日撤去されることに。 　止まっていた二人の関係がようやく動き始めた。 …