ポスト・ポストカリプスの配達員

居石信吾

プロローグ

 暴走的自己増殖を果たした数京個のポストにより、文明は崩壊した。今世界で最もポピュラーな職は配達員サガワー撤去人ユウパッカー

 俺は配達員の方をやってる。ポストに稀に入っている食料や水を探し出して売り捌くのだ。ちなみに撤去人はポストごと引っこ抜いちまう。


 ここはかつてサハラ砂漠と呼ばれていた場所。今は砂の代わりにポストがびっしり屹立する。 

 ポストを一個一個調べて当たりがあったらスーパーカブに積む。カブも増殖するので世界中の乗物はコレになった。

 その時頭上に影が差し、俺はポストを咄嗟に盾にする。

 ブーンという音と共に来たのは配達ドローン(肉食性)だ。まずいな俺のシグサガワーでは火力不足だ。奴らは郵政省職員IDを持たない者を無差別に襲う。つまり全人類をって事になるな。

 次の瞬間、隠れていた俺の後ろに宅配ボックス(肉食性)が潜んでいると気づいた時には、叫びながら撃ちまくっていた!


「ハンコオネガイシマース!」


 BRATATATATAT!!!!




DELIVERER IN POST-POSTCALYPSE

HOT START!


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