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概要
――親愛なる、あなたのために。
とある街の静かな住宅地の片隅で、毎晩、古いポストに手紙を入れている少女がいました。
少女の名はリリカ。彼女はいつも、ひとりぼっちでした。
リリカは毎日、その日のことを手紙に書いては、
人々が寝静まった夜中に家を抜け出し、誰も使わなくなったポストに入れるのです。
毎日、毎日、毎日。
届かないことを知りながら、届くことを信じて送ります。
――親愛なる、あなたへ。
その祈りが、願いが、破滅への石積みだということを知らずに。
少女の名はリリカ。彼女はいつも、ひとりぼっちでした。
リリカは毎日、その日のことを手紙に書いては、
人々が寝静まった夜中に家を抜け出し、誰も使わなくなったポストに入れるのです。
毎日、毎日、毎日。
届かないことを知りながら、届くことを信じて送ります。
――親愛なる、あなたへ。
その祈りが、願いが、破滅への石積みだということを知らずに。
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