「烏 短編」を含む小説

同棲を始めるカップルの部屋選び。 まさに龍集乖離。

「カァ、これは良い枝を使っていますね」 　自称・虹色の鴉《カラス》が、新居候補をしげしげと見つめながら言う。 「流石、お目が高い。こちら、法隆寺から取り寄せた逸品でして」 と不動…

　小さなお話をいくつか編もうと思う。 　初めに短い散文と、二人の男の会話を入れたのは、古い趣味を真似ただけのことだ。しかし、ここには全編を通して底流するひとつの意識がある。 「光…

彼女が私に意識を向けたときには、何もかもが遅かった。

――魔導士なんかと結婚なんてしません！ 西北部から中央の帝都を越え、お見合いをしにやってきた生活魔導士フィリポス。 兄が駆け落ちしたせいで、貧乏領地を継がないといけなくなった男…

(全6話の短編) 古来より、その村には新たな「烏王」が立てば、 年頃の村娘を烏王の花嫁――「花御寮」として 輿入れさせなければならないという掟があった。 このたび、新たな烏王が…

「大人がろくでもないことを、普通はある程度大人になってから学ぶ。私は十歳で学んだ。」 幼少期に母を亡くし、父を見限り、将来を諦めた小鳩がであったのは一人のミュージシャン。 自由に…

選択授業の古文でだけ会う原さんは、真面目でおとなしそうなのに、よく担当の盛下先生に噛みついている。きっと、原さんは古文が好きでたまらないんだろうな。 ※小説家になろうにも投稿し…

第４回自主企画は 「ノートor手帳」の出てくるお話しを募集しました。 どんなお話しが集まるのでしょうか？ とても楽しみです。 おいでくださった皆様にも、お楽しみいただけますよ…

大学生の僕は、同じ大学の後輩•瀬谷洋人が世界一周をしていることを知る。 自分とは1番遠い世界の人間だと思っていた。 しかし図書館で2人は出会い、そこからきっとこれから先も忘れるこ…

奈良時代。オレは愛する妻から文字を習う！ 「あらたまの恋　ぬばたまの夢　〜未玉之戀　烏玉乃夢〜」に登場する、花麻呂の後日譚、その一時。 大丈夫、「彼女」は幸せに過ごしています！…

こちらは和水プロダクションの日常、ライブ、裏側を切り取ってお送りしているチャンネルです。 ※このチャンネルはさいちゃんにジャックされていま〜す。ご迷惑おかけいたしますが取り敢え…

小烏つむぎさんの自主企画参加作品 お題が『手帳』か『ノート』だったので、『手帳』で書いてみました。 短編です。 つむぎさん参加させてくれてありがとうございます！

柊つばめは人と人ならざるモノの間を取り持つ調停役である。しかしそれ故に様々な方面から恨みを買いやすい。そこで柊つばめのとおーい祖先は考えた。「強い妖怪やらに惚れ薬を飲ませて護衛さ…

「おまえが結婚する事で、この国の民は幸せになれる。」 そう王様に言われた王女は、見ず知らずの相手と結婚する事に不安を感じます。 夜、こっそり城を抜け出して森の中で泣いていたら、一…

人生に悩み、湖で自殺を図った翔次。 そんな彼を止めたのは謎の烏だった。 烏は昔から翔次を知っている様子だが……？

秋の暮れ。 白の境の金烏の民は、カラスの姿で人を待つ。 ＊Special Thanks ……おくとりょう 様（自主企画「同題異話 10月号 「白の境に舞う金烏。」（https:…

小烏　つむぎさんの自主企画。 【限定１０作・本棚企画】 「甘ーいスイーツ」の出てくる短編を読ませてください。 への参加作品になります。 ショートショートになりますが、 どうぞ召…

橋、坂、峠、そして辻。そういったところは異界との境界なのです。 「箱根からこっち、野暮と化け物は無し」とは言いますが、本当にそうでしょうか。 　　　　　 クロノヒョウさんの第31…

暑さの残る九月に一人の女が懺悔する。 女が犯した罪、そして烏羽色の帽子を被った男に託された”モノ”とは？ 意味がわかるともう一度最初から読みたくなる……かも。