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概要
カラスも家を探します。
「カァ、これは良い枝を使っていますね」
自称・虹色の鴉《カラス》が、新居候補をしげしげと見つめながら言う。
「流石、お目が高い。こちら、法隆寺から取り寄せた逸品でして」
と不動産仲介業者。
「カカァ、法隆寺、あの、柿が有名な!」
「そう、あの法隆寺です」
鴉にとっては柿だけが有名である。鐘は鳴っても仕方ない。光らないし。
(以上冒頭)
自称・虹色の鴉《カラス》が、新居候補をしげしげと見つめながら言う。
「流石、お目が高い。こちら、法隆寺から取り寄せた逸品でして」
と不動産仲介業者。
「カカァ、法隆寺、あの、柿が有名な!」
「そう、あの法隆寺です」
鴉にとっては柿だけが有名である。鐘は鳴っても仕方ない。光らないし。
(以上冒頭)
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