「海神 海」を含む小説

クラゲに殺されクラゲに転生した俺。 異世界らしき海中では目も見えないし耳も聞こえないし体の感覚もない。 不安しか感じないそんな状況で思い出すのは、クラゲマニアになった甥っ子「まー…

太平洋に浮かぶ小さな島、海崎島。海神信仰が生きるこの島には古くから伝わる話がある。【海神様を怒らせると島が沈む】という話。遺された文献は語る。遥か昔に海神様の怒りに触れ、島民ごと…

ベテラン航海士の青年と海神の少女のやりとりを描くお話。 俺は思案した。3分だけ先の未来を知ることと、3分だけ過去に戻ることができる力。 「両方もらうことは？」 　見習い女神は目…

ある日、釣りが好きで海が好きな男子高校生が、とある不運のジャックポットによって溺死した。 その魂を送るのは、たまたま留守番をしていた海の神。 「海の神様ですか！？」 海が好…

高校1年のクリスマス、白崎涼は『学校のマドンナにフラれたガリ勉』として、学校中の者から避けられてしまっていた。 そして高校2年の夏休み終盤、両親が海外へと行く事に乗っかり、自分…

父の跡を継いで漁師となった男。 仲間と漁に出たある日、彼は海中をただよう女に出会う。 人魚か？　怪物か？　それとも海神か？ 不思議な魅力に誘われ、逢瀬を重ねる二人。 そして――。…

　昔、とある漁村に琢海という男がいた。琢海が汐音という人魚を浜で助けたことから、琢海の村は豊漁に恵まれ、二人は心を通わせていく。そんなある日、汐音は海神様が大切にしていたアコヤガ…

新古事記物語の第二弾です。 　古事記の新解釈による縄文神話に次ぐ神話物語であります。縄文神話から千年の時が経ちました。弥生神話は大陸での戦争の影響が秋津洲にも及ぶようになり、混…

漁師の青年、悠太は海辺の村で暮らしていた。ある日、海から巨大な神殿が現れる。その美しさと神秘的な音楽に心を奪われた悠太は、村の人々と共有し、神殿が海神の祝福をもたらすという伝承を…

田舎の小さな海のある町。この町ではリュウグウノツカイが現れると、誰か女の子が一人、消える。海神様のお嫁さんに貰われていくのだ。 青鳥学園文芸部、8月のお題「海洋生物」（一万文字以…

　神社の前を通りかかった夏樹は、境内の石段に今にも死にそうな少女を見た。サイダーを飲ませてやると彼女は生き返り、「海の神様——通称海神」だと名乗る。 　彼女に頼まれたある一件をき…

　◆始まりの章 　古代人に建てられた海底から伸びる広い広いシークルースクールという名の、海の沖合いの学校に入学した六道満は、同期である海鳴王騎、空色鴎、赤居瞳と共に、海底へと進む…

わたし、レナータは、海の幸と織物だけが名物の小さな村に住んでます。でも、不器用で機織りが苦手だから、家族にも村の人にも冷たい目で見られてる。だけどわたしも十五歳。成人したから、結…

勇ましくて賢いものが好きな鳴葉は、自分もそうありたいと思っている狼だ。 そんな鳴葉が『ウサギの庭』で見かけた黒狼は、雌ながら鳴葉にとって理想ともいえる存在だった。 ある日、鳴葉は…

　海で拾われ考古学者の息子として育った青年レナートは、発掘調査の帰りに海を漂流する美貌の若者を救出する。身分を明かしたがらない若者に、レナートは雷神の名を充てがった。 　自分は何…

　目を覚ますと知らない天井があった。 　男は大災害から逃げるための船が難破して、見知らぬ島にたどり着いた。その島は何もかもがおかしい。島に来て以来、何度も覚えのない記憶をフラッシ…

灯台守の一族に生まれたカノは、女学校で出会った不思議な少女・ワタリヒメに惹かれる。ワタリヒメはまるで水に取り憑かれているかのような言動で、女学校では疎まれていた。だがカノにとって…

シルクロードが海と化し、鏡像の幽霊船に世界の半分を奪われた世界。荒鷲達が覇権に手を掛けた海に、諦めの悪い屑鉄の城塞が反旗を翻す。 特急士官と称される特殊な海軍軍人の一人、有瀬…

地表面の9割以上を海が占める海洋型惑星オケアノス。千年前の災厄により陸を失った人類は、巨大な海洋金属生命体の亡骸を利用して建造された方舟に国家を築き、辛うじて文明の火を守り…

平家全盛の平安末期。 平清盛の甥である教経は、幼少時に厳島の海で市寸島比売命（イチキシマヒメノミコト）と出会い、竜神の加護を得る。 時は流れ、女童として清盛の妻に仕える玉虫は、…