「殺伐百合 ホラー」を含む小説

十七世紀、マシュー・ホプキンスはイングランド東部を中心に時代遅れな魔女狩りを行った。金銭目的の詐欺師だと思われていた彼の評価が一変したのは、一体の本物の"魔女"を見出したときだっ…

【殺伐感情戦線：第127回 お題「嫉妬」】 　こんなふうに在りたいと願ったことは一度もない。幸福に満たされていられるのならそれがよかった。さもなければ、あの子のように。 　神な…

【殺伐感情戦線第110回：お題「傾き」】遅刻 家業を継いだ兄が死んで2年が経った。義姉からの帰省の誘いを受けて、私はおよそ10年ぶりに故郷に帰る。 実家の縁側、その陰で、義姉が…

アンチ科学のナチュラリストが流行し始めた日本で、その流れに逆らう咲という女性がいた。 気高く可愛い咲ちゃんが、私の住む村に里帰りにきたのだが、それが悲劇の始まりだった。 この短…

科学を否定するナチュラリストカルトから、かつて脱出した「私」。しかし教団に引き戻そうと、同年代の女性が襲い掛かってきた。 この短編小説は、僕が書いているダーク百合短編集『夕喰…

理由もわからずただ穴を掘り続けるひとりの女。その果てに彼女が見たものとは。 殺伐感情戦線「土」参加作品。

「殺伐感情戦線」の「鬼」参加作品です。 「あの山には鬼が出る、取って喰われる」――そんな言い伝えを信じずに山の中で遊んでいた「わたし」はある日、迷子になってしまう。そんなとき、…

研究所から逃げた少女を追いかける女性研究員は上司からのパワハラに悩んでいた この短編小説は、僕が書いているダーク百合短編集『夕喰に昏い百合を添えて』のなかの１つです。この短編が気…

(あらすじ) 地区大会の決勝戦で地平チサはもうひとりの自分<コギト>に体を奪われそうになる。幼馴染のアリスの協力のもとチサは<コギト>を撃退したかに思えたが、その夜からチサは影が…

・「殺伐感情戦線」第二十八回〜第七十回、参加作。 ・週に一回発表されるお題に沿って、1話ずつ書いていきました。完結済み。 ・学園百合ホラー・ダークファンタジー。長編です。グロ＆微…

この村では村人全員が人を呪える。しかし、村は平和でみんな幸せ。その理由を、久しぶりに村に帰ってきた記者が暴く。 この短編小説は、僕が書いているダーク百合短編集『夕喰に昏い百合を…

百合

一時ツイッターで話題になった、北海道交通局の不気味なツイート。あの裏でこんな百合風味ホラーが展開していたのではないか、と予想して書きました。 この物語はフィクションです。実在する…

殺伐百合投稿企画　殺伐感情戦線（@yuri_STBT）　第３５回「駅」参加作品

「殺伐感情戦線」の「手紙」参加作品です。 寂れた村で郵便配達の仕事をする「わたし」。最後の配達は、今年度いっぱいで廃校になる小学校の事務員にあてられたものだった……

「殺伐感情戦線」の「影」、参加作品です。 影がふたつある「わたし」。ひとつの影は、髪が長くて背が高くて、わたしをいつも守ってくれている。

何ぞ騒がしいと思ったら、鴉が鳴いとるんか。私はあの羽音が嫌いでなぁ。 昔この廓に鳥の名のつく遊女がおった。どこにも飛んでも行けんというのにな。 私は鴉よりその羽音より何より、あの…

私と妹は双子である。 生まれつき臓器の足りない私と、知能の足りない妹。 考えることが出来ても不健康な私よりも、バカでも元気な妹のほうが愛される。 嫌い、妹なんて大嫌い。 しかし…