「朝焼け」を含む小説

「おんし、棄て子か？」 血と煙と炎に包まれた城壁都市で、金の髪、琥珀の目を持つ骨と皮だけの童を拾った。 貧相な童だったというのに、ぎょろりと睨むその瞳の強さは、生きようとする強…

田舎が嫌で出て行った主人公・夕夏。 気乗りしないまま友人の結婚式のために帰省した際に、幼馴染の秀太と再会した。 秀太の左手の薬指に嵌められているリングに目がいかないわけがないから…

見てしまった。 彼氏との半年記念日を目前に、決定的な浮気の証拠を掴んだのだ。悲しみと怒りに溺れながらも、なんとか別れの決意を固めた私は午前三時、彼を家に呼び出した。 彼の…

Twitterの自作企画で書いた短編です。 登場人物などのアイデアを募集し、 匿名の方から「布団に入るのは深夜2時以降でないと駄目、という高校生くらいの女の子」という登場人物と「…

青空、曇り空、朝焼け、夕焼け、雨や雪……今日も色々なひとの色々な想いを込めて画家は空を描きます。

焦がれた夢

【第36回織田作之助青春賞第三次審査通過作品】 大学生サギとトキの、ジェンダーを巡るすれ違いの物語。

人間は忘れがちな動物。 だからまた、ココへやって来る……

夢なのか現実なのかははっきりしない。 朝焼けの黄昏の中、絵描きである私の元に、絵の中に生きる「彼女」が現れた。 (Electric・Light・OrchestraのTwiligh…

「私」はなんとも不思議な世界に迷い込んでしまった。それは「迷信の世界」。この世界では「迷信」こそ「周知の事実」となる。私はそんな世界で朝焼けを待つ。 Inspiration …

　ふたりがけのシートが向かい合っているボックス席に、ぼくはひとりで腰掛けていた。 　車窓は夕焼けを切り取っていた。もしかすると朝焼けなのかもしれなかった。黄金に朱を流しこんだかの…

ショートショート。 人生に彩りがあるとすればきっと朝焼けのような。

朝焼けが見えるよ、何を言っている、今日は雪だ、ああでもあんなに、朝焼けが、町が燃えているみたいに、なあ雪だって、いいえあれは渦を巻く炎がああ人が焼けるにおいがして気分が悪い……み…

日と月は一日を巡る 朝を、昼を、夕を、夜を。 人々の物語を紡ぎながら ゆっくりと愛を育みながら 新しい関係を築きながら 時には障害にぶつかりながらも巡る。