「掌編 大学院生」を含む小説

ぼくを慕って大学院に入学した里沙。いつも付きまとってくる心許せる後輩だ。 だけど、ぼくは気付いてあげられなかった。里沙が打たれ弱い性格だということに。 突然、大学院を自主退学した…

カップ麺を食べながらお話をしたり。彼女のためにカップ麺を買って帰ったり。そんなお話です。

親からの援助を背景に結婚をした大学院生の「日常生活」を描きました。

大学院生のときにお世話になった趙先輩と、書道展で再会する。そして、食事を共にすることになった。既婚者の趙先輩が言うには、ズラリと並ぶ入賞作より、自分の奥さんの筆蹟の方が達筆だとい…

大学院生のとき、ぼくには梁くんという同期がいた。しかし卒業が近づいてくると、梁くんは塞ぎがちになってしまう。それからしばらく経ち、海外出張から帰ってきたぼくのところに、梁くんから…

一風変わった研究（尖った研究）をしている、大学院生の藍染兎花への風当たりは強かった。不遇で不当な扱いを受けてきた。それでも彼女はめげなかった。自分の信念を貫き通した。なぜなら彼女…

ぼくの恋の相手――「この世で一番かわいい後輩」である大槻唱歌は、もう少しで寝落ちをしそうになっていた。夜遅くまでの電話。どちらが先に切るかも決まらない。電話を切ってからも、唱歌の…

ぼくの恋の相手――「この世で一番かわいい後輩」である大槻唱歌が、ケーキを持ってぼくの下宿にやってきた。寒い夜にひとり帰させるわけにもいかず、家に上げることにする。修士論文の提出を…

父親を亡くし大学院に在籍し続けることができなくなった熊野は、修士課程を修了後、地元に帰り葬儀会社で働き始めた。大学院生のときの知り合いのほとんどが、熊野との交際を断つ中、苦楽をと…

ぼくの恋の相手――「この世で一番かわいい後輩」である大槻唱歌が、ある日突然、髪型と髪色を変えた。しかも、バイト先に来る男子から告白されたというのだ。溢れ出る嫉妬心に苛立ちながらも…

「学生相談コーナー」でアルバイトをしているぼくは、後輩の大槻唱歌に恋をしている。相談者が後を絶たない人気者の唱歌。彼女への胸に秘めた想いを届けるチャンスは、突然訪れる。

修士論文を提出しに大学に来ると、事務室の前に二野がいた。 ずっと恋心を寄せていた二野に、告白をするチャンスはこれが最後だと覚悟を決め、採用しなかった論文の初稿の一枚を渡す。しかし…

目の前に迫る研究発表会。 発表に自信の持てないわたしのために、先輩が練習に付き合ってくれることに。 嬉しいけれど、緊張してしまう。わたしは、先輩が好きでたまらないのだ。

秋の日。二人きりの読書会の様子です。

大学院生の先輩と後輩のお話です。

志摩田が手に入れた「測定機械」――それは、ひとの「あること」を測る機械だという。 しかしわたしには、どうしても測定されたくない「あること」があった。

登場人物 僕:大学院生 友達:社会人 友達の彼女:就活生 分水嶺:メタファー あらすじ 1.飲み過ぎと引っ越しには気をつけましょう。 2.分水嶺の上にあっては自分とよく対話しま…

数学科の学生の小さな孤独。彼女は詩が好きだった。そして、それを、恥じていた。 zineとして発行した掌編です。 白昼社φ文庫『詳しい予感』に収録。