「女房 平安時代」を含む小説

【2023年　賢いヒロインコンテスト中間選考突破作品】 所詮この世は盤上遊戯。 人は駒。 舞台は帝が治める陽ノ国（ひのくに）の宮中。 名は霞（かすみ）。 帝の第一妃、菖蒲（あ…

いずれの御時にか、近衛大将が清涼殿を焼く事ありけり。 ──帝の即位時に起きた火災は龍に救われた。しかし、その帝の治世の終わりに旱魃が京の都を襲う。 高僧のお告げでは「龍呼ぶ妃」が…

　宮中に渦巻く「愛」は、なにも「恋」だけではない。 　 　中流貴族の藤原桃子は、才が文学に著しく偏っており、人づきあいが苦手。中宮の女房として宮仕えをすることになり、びくびくしな…

その時、私、大多扶久子（おおたふくこ）は何が起こったのか全く分かってはいなかった。 だって、そうでしょう？ まさか今いる此処が異世界だったなんて！ *** 京都に修学旅行で私…

時は平安時代、当帝の甥っ子の兵部卿宮は、按察使大納言妾腹の子で、母亡き後ひなびた山里で暮らす姫君と愛し合う仲となる。が、なかなか逢えない二人にトラブルが次々と――。 ◆登場人物…

大納言家に仕える木葉は、邸の娘である祥姫へと男君を手引きした濡れ衣を着せられた。 邸中の反感を買う中、大納言は祥姫を音羽山へ送り、出家させる意思を示す。 祥姫は条件つきで、それに…

高校1年生の春夏は修学旅行先の京都で親友のももと平安神宮に向かう最中に信号無視の乗用車にはねられ、意識を失ってしまう。 意識を取り戻した場所は病院ではなくて平安時代！？ そして何…

　令和の時代、そこそこ人気のある女性漫画家、甘味処やよいは過労の為、倒れてしまう。目を覚ますと、そこは平安時代の宮中であった。 　やよいは自らが、七条天皇の三人目の皇后、甘子を盛…

長元三年（一〇三〇年）、右大臣藤原実資は自身の日記「小右記」を編纂し、小野宮流の有職故実をまとめようと決意する。日記には欠落があったため、長年つきあいのある優秀な女房・紫式部を招…

政治に意欲を燃やす伯父、そして同母の兄たちに囲まれ、藤原兼家の末っ子として気ままに暮らす藤原道長。 のちに「望月の欠けたることもなしと思えば」と詠んだ彼も、若き日は政治的野心など…

父君道隆公が亡くなり、さまざまな理由で住まいの移動を余儀なくされた中宮定子。仮住まいの殿舎にはムカデがたくさん棲んでいて、女房たちが困っているという。対応する斉信とそれに巻き込ま…

※この小説内の台詞は文語を主体としています。いわば「阿漕の浦・古語版」です。この方が雰囲気が出るし、往時をより偲べると思いましたもので。現代語版はのちほどまた掲載するかも知れませ…

時は桐壺帝の御代。 先帝の皇女として生を受けた幼い女四の宮は前世の記憶を取り戻す。 元女子プロレスラーだったクリムゾン一花（リングネーム。本名は藤沢　愛美）という日本人として生き…

後宮で、女房が化生に喰い殺された――。 都随一と名を轟かせる陰陽師・安倍春明は、そう師より不穏な噂を伝え聞かされる。 関白・藤原慶長からの要請もあり、事態の解決にのりだすことに…

貴族たちが栄華を極めた平安時代。 かの有名な源氏物語を書いた紫式部は、帝の皇后である彰子の女房として彼女に仕えていた。 そんな彼女だが、たびたび怪異に見舞われ、陰陽師の安倍晴明と…

　御世は一条。生まれつき白い髪を持ち、その姿から白絹姫（しらぎぬひめ）と呼ばれている橘晶子（たちばなのしょうこ）。しかし、日々「あやかし」や「化けもの」の噂が付いてまわっていた。…

「御簾なんて邪魔なだけよ！」「て、定子様――っ！？」 優れた歌人だと噂の清少納言。中宮定子に仕えることとなった彼女は、天真爛漫、自由奔放な定子に振り回され……「中宮定子ってこん…

「伊勢物語」の「ゆく蛍」、「伊勢集冒頭の物語部分（通称「伊勢日記」）」をもとにしました。 みわの山いかに待ち見む年ふとも たづぬる人もあらじと思へば　伊勢（古今780） ゆく蛍…

有名私大で一番地味な文学部を卒業し、推しのためにやたら雑学を蓄えた文系隠れヲタク喪女は平安時代に転生しても地味な隠れ巨乳ヲタク女子（※眼鏡っ子）でした！　 子供たちに話してあげ…

時代は平安時代末期から鎌倉時代前期。貴族政治は大いに乱れて武士が台頭してゆく中で、近衛天皇の皇后次いで二条天皇の后となった『二代の后』太皇太后・藤原多子に仕えた悪役女房、小侍従が…