舞台は架空の平安時代。
陰陽師である主人公春明と相棒である玄月が化生が起こす事件を解決していく和風ファンタジー作品です。
春明と玄月は仕える相手が敵対しているため、周囲からはライバル、敵対関係だと思われています。実際は玄月が勝手に春明の家に上がり込むほどに仲良しというか、一言では言い表せない関係性です。
表では敵対してるけど裏では親しいってギャップ、良いですよね。秘密の関係っぽくてブロマンス好きには突き刺さります。二人のテンポよく、気心のしれた会話も楽しいです。
二人は協力して事件を解決していきますが、バラバラに思える事件には共通項が。その謎を調べていくにつれ、春明の秘密が明かされていきます。それに加え、玄月もある隠し事を春明にしているのです。それが分かる頃には物語に引き込まれていることでしょう。
二人は一体どうなるのか、事件は解決出来るのか、ラストが近づくにつれて先の展開が気になる構成です。
最後の「君と共に紡ぐ明日」というエピソードタイトルがぐっときました。
陰陽師、ブロマンス、化生、和風ファンタジーという要素に惹かれる方、ぜひ読んでみてください。