「女性向け・耽美」を含む小説

そこは二つの顔を持つ街。古きと新しきを織り交ぜて、昼と夜の顔を持つ。栄華を誇る都には、繁栄の影を映す境の街。そして、都の最奥、見目麗しき男 女が芸と香りで楽しませる夜の街…花街が…

アルノルト王国を守る騎士団団長のリヴィアは、国を治める女王に狂気と酷似した忠誠を誓っている。年若い彼の才能は誰かにも劣ることなく、他人の目を惹くものがあった。 しかし彼の幼馴染で…

リュシアン・ド・ロワール――静かで、心に地獄を描く画家。 レオン・ド・ベルジュラック――美しいものしか信じられない退屈した王子。 この二人の、耽美、退廃、堕落の恋愛譚。

自分達は神様だと宣う双子の美形神父と、その双子の弟と爛れたお付き合いをしている青年のとある一日のお話です

山奥に佇む洋館「人形館」。 閉館後の特別見学に訪れた三十歳の独身女性・和美は、そこで八体の女性蝋人形と、かつての恋人に瓜二つの男性像と出会う。 人形たちは皆、その像を見つめていた…

高身長/細身/スーツ/革手袋/敬語/無口/内省的 屋敷の主である『私』は、ある肌寒い夕方、血だらけで路地裏に座り込む青年を見つける。彼は偽名を名乗るが私は気付かないふりをして…

王太子の婚約者、名門の令嬢、薔薇の姫君。 ──それらは、“彼女が選ばれる”はずの理由だった。 ロザリアは、愚かな嫉妬と陰謀の果てに悪女と断罪され、黒い噂の絶えない町外れの館への追…

・登場人物 主人公：鷹司光邦《たかつかさ　みつくに》、秋文知晴《あきふみ　ちはる》。 知晴（受け）：建設エンジニア、学業優秀、会社の中間管理職。両親は価値観の違いから長年対立し、…

19世紀欧州。病に冒された双子の妹の療養のために、セオドアは湖畔の別荘に滞在していた。霧の深いある朝、メイドが湖で溺死し、忍び寄る獣の気配を感じはじめると、セオドアは自分が何かを…

少女には夫がいた。夫は七国を構成する国の一つ、榮（さかえ）の国の殿であったが、妻らしい扱いなど受けたことがなく、長らく半地下の座敷牢に幽閉されていた。 虐げられ、嘲笑われ、穀潰し…

三国志知識はないという方、特に女性にも楽しんで貰える作品を目指しました。 大胆な創作設定で描く、過去にない恋愛憎ドラマ三国志。 本作は、この後始まる長編本編への、序章的作品です。…

16歳にして未亡人になってしまった美貌の令嬢、ロクサーヌ。喪服に身を包んだ彼女が、本当に手に入れたいものとは？

短編です。

愛する人が死んでしまう宿命を持つ薄幸な美青年ワレスは、過去に犯した過ちのため、自堕落に暮らしていた。 だが後見人の女侯爵ジョスリーヌに頼まれて、しばしば謎めいた事件を調査するハメ…

愛する人が必ず死んでしまう運命を持つ美青年が、貴婦人を相手に謎解き。このシリーズの短編が妄コンで大賞になりました。エブリスタでは読者の9割が女性。2〜6万字の中編を3話まとめまし…

　人間と吸血鬼が戦争を繰り広げる世界。戦地から遠く離れた田舎、クローゼ村で生まれ育った青年レクスは、首都の大学へ進学する為に毎日教会に通って勉強に励んでいた。 　全ては戦地に向…

固く閉ざされた館の扉が１年に２日間だけ開く、レ・ジュルネ・デュ・パトリモアンヌ。 パリ市内に位置する１７世紀の城館を訪れたルイは、悲鳴を上げた。そこにあるべき絵がなかったからだ。…

ある満月の晩、幼い少年と、吸血鬼の少女が出逢った。 少年は神を信じ、少女は神を憎んでいた。 孤独な二人は互いの存在に一時の安らぎを得るが、流れる月日がその関係を変えていく――。 …

黒髪の双子、アイザックとディエゴ。 ずっとふたり、同じものとして生きていた彼らがお互いを「ちがうもの」として、ふたりからひとりへ、自我の確立を図るとき。「ひみつ」がふたりを狂わせ…

大正浪漫風の愛憎劇。耽美的な恋の物語。 秀才で美男と名高かった月岡貿易の跡取り・咲良。 肺病に侵されたことですべてを失った彼のもとへ、婚約を解消したばかりの華族令嬢・真唯子が会…