令嬢ロクサーヌの秘密

　たっぷりな象徴の詰め込まれた短編小説です。
　例えるならば、チョコレートアソート。トリュフチョコありビターチョコあり。
　ヒロインは、

・喪服のウィドウ（未亡人）、
・それでいて、少女、
・しかも、ファム・ファタール。

　「イケない事」や「危険な罠」が、いっぱい！
　それが、5,000字足らずの短編に、破綻なく詰まる、隙のない文章。
　それでいて、前編後編で鮮やかに色を変えつつ、浮かび上がる光景。これぞ、ロマンス！
　作者・愛崎アリサ、恐るべし！
　カクヨムで恋愛小説書きを自認するアカは彼女の前にひれ伏すべし！（デリカ、打ちしおれ中ww）

最後まで読んだら、もう一度読みたくなる作品。ちょっとした仕掛けがあってぞわっとする。

背景として選ばれた夕暮れの時間帯、ドレスの色が二人の関係を象徴していて良かった。

描写が上手くて、美しい人物、シーンが目に浮かびます。

すごく、ドキドキしながら読んでしまう作品です。

作品の書き方がとても良く、その世界観に飲まれました。

ある意味、とても深い愛とも感じる作品です。

ぜひ、一度、読んでみて下さい！！

短編なのでこれ以上はネタバレ。

応援してます！