「墓石」を含む小説

ティルティア魔法学園に通うことになったレティシア・オルブライトは入学初日から遅刻しそうになる。家から家に飛び移り、何とか時間通りに着きそうだったが、住宅地にポツンと存在した墓地に…

他人と上手く交流できず、逃げるように転職を繰り返していた美良乃は、居場所を求めて祖母の住むアメリカの田舎町へ引っ越した。 ひょんなことから墓地にひっそりと隠されたバー、『６フィー…

「久しぶり」 そう言って墓の前で何気なく声をかけてきたのは、かつて"遠く"へ行ってしまった親友だった。 しかし、その親友はまるで、幽霊のようで──。

　今泉陽子は代々続く墓石店、今泉石材の跡取り娘。　私の家の起源はかなり古く江戸時代にはもう墓石の仕事をしていた。　私の一族には代々受け継がれている特殊な能力がある。 その能力は『…

高い高い、空のさらに上まで突き抜けた山の、その麓。 人ならざる姿を持つ異形の墓守はある日、朽ちた墓石の間に、在るはずのない人の姿を見つけました。 2022.5.11／魔法のiら…

【あらすじ】 過剰睡眠と虚弱体質に苦しみ続ける主人公「伊織」は、気丈に振舞ってはいるけれども劣等感の強い高校二年生。口調こそ軽いが、根は優しくてとても真面目な性格。そしていまいち…

その夜、俺「生神 レノ」は相棒ヴァンと数人の部下を連れて洋式の墓地にいた。 「この墓か・・・」 墓石には「エウリュアレー・メデューシ」って名前が刻まれていた。 それは過去に魔…

墓石の上にも三百年。 吸血鬼の始祖ロゼは、魔王様の墓に腰かけながら暇をもてあましておりました。 誰が訪れることもない最果ての地で、墓守を務めること幾星霜。 ふと空を見上げ、自由に…

祖父の死。 20年前に旅立った祖母がいる墓に、送り出さねばならない。

ある日、見た夢。 のっぺりとした灰色の空のした、コンクリートの地面に果てなくひろがる墓石たち。 そのただ中に咲く少女のつく毬は。 柴田恭太朗様主催の『カクヨムに三題噺を復活さ…

できてしまった 小話たちの 墓石がならぶ 墓場へようこそ

盆の13日に、墓へ故人を迎えに行く風習がある。 迎え火、と言っていいのだろうか。 夕暮れ時、墓にロウソクを灯したら提灯へ火を移して家まで帰る。 ところで、あまり関係がないが墓にま…

私は墓石を抱き締めた。 そして、過去を振り返る。 ☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、…

高校の入学式の帰り、私鉄のダイヤ乱れに巻き込まれ帰宅できなくなった主人公は、まだ時刻が昼前だったこともあって、辺りを散歩することに決めた。そうして足を踏み入れた、どことなく歴史の…

「偽教授同名杯」によせて書きました。ほんとうはないナントカ童話みたいなノリで読んでいただけたら幸いです。

　その青年は世界を救った。 　強きを挫き、弱気を助け、あらゆる物語を大団円へと導いた。 　そしていつしか青年は老人となり、老人は墓石となった。辛きことは多くあれど、あまりに幸せな…

ある日、僕が裏山で捕まえてきたカブトムシ。それは醜い顔をした人型のカブトムシだった。 でも、瑠璃ちゃんが言うんだ。それ明らかにゴブリンだろ、って。 いやいや。 そんなそんな。 こ…

　連日、墓参りにきてくれる少女は、この墓の『幽霊（せんせー）』の教え子である。 　市ヶ谷（いちがや）真純（ますみ）――彼女は好意を持っていた先生の死後、自身の近況を墓参りの際に…

俺は完璧な自殺を志し、生活をしている。そんな俺は立つ鳥跡を濁さず、という自殺を試みるため、自分用の墓石を買うこと決意したが、そこにあったのは…