「何者にもなれない 短編」を含む小説

若者、に分類されるものの、どうにも若々しさもなければきらきら感もない人間の日常。 ちょこっとお仕事のお話。

倦怠期。だが、僕がどんよりしているのはそれだけじゃない。

私たちは人で在る前に文字である。文字である私たちは別の文字になろうとするが、何者にもなれない日々は続く。生きづらい世界を手放す事が、生きられる世界を探すことがどれほどの素晴らしい…

　浪人生となった柊　香恋（ひいらぎ　かれん）は卒業式をサボって来年の受験勉強をしていた。香恋は受験勉強のために全ての人間関係を切ることを決意していたのだが、それはすぐに破られるこ…

　とある洋館に忍び込んだ先でボクは、そこにいた美しいヒトに恋をした。毎日のようにナナと名乗る少女とも、女性ともとれる彼女へ会いにいって話す度に恋をする。 　けれどボク……ユウに…

変哲のない毎日を送る”僕”。何者にもなれない自分に対する絶望が、時間とともに彼を苦しめ、やがて自殺の影を落としはじめる。

わたしの罪について、お話します。 僕が愛について語るなら （動物に対して、残酷な描写がございます。ご注意ください）。 何者にもなれないのってすっごく恐ろしい (自殺の描写がで…

もし僕を理解する者がいるとするならば、それはきっと同じ様な苦しい経験した人なのだと思う。 ありふれた日々を過ごす中で僕は虚無感に襲われていた。何者にもなれないまま、人生を終えた…

何者にもなれないと言うことに劣等感を覚え、心にしこりを持つ藤次郎は、自由に花を咲かせられるという不思議な女性と出会う。 チャリティーオムニバス「梅結び」収録作品 https:/…

　地球に失望した人類は、スペースコロニー『タヌキ』を打ち上げた。 　『タヌキ』に乗ることになったイリオモテ・タケウチは、もっともっと前から世界に失望していた。 　殺人鬼の子とし…

小さな村に住む23歳のアレックスは、定職にもつかずフラフラとした生活を送っている。 同級生のハリーが都会に引っ越すことになったのが、どうにも面白くなかった。

【もちろん役割そのものを否定するつもりはない。役割がなければ自身の身の振り方を判断することすらできず、自身の感情を持て余し、何者にもなれずに死んでいく人間に満ちた世界は腐ってしま…

※自傷行為の生々しい描写があります、ご注意ください。 この感情は虚しくて、惨めったらしい醜いものだ。 何者にもなれない私が唯一特別になれた行為は、自分の体を切ることだった。

【短編】【全5話予定】 　人生のほとんどを病室で過ごし、何者にもなれずに病死した少年は、頼りない神様に異世界への転生を打診される。 　 　とあるゲームを模倣して生み出された世界。…

一人間としての｢個性｣｢価値｣などの言葉が、なんだか独り歩きしているような現代。 僕は俺であり、私は自分である。 抜け殻のような毎日。その中で成長していくのも退化するのも"自分"…

何者にもなれない近所のお兄さんと、男の子趣味で孤立する女の子が、他者からの承認を求めるように心通わせる。 【Twitter企画タグ：#三題茶会】 お題 ・無限大な夢のあと ・紋章…

いい大人になってからクソデカい駅のコンコースで迷子になったことはありませんか。 私はあります。そういう短編小説です。