「中近世」を含む小説

ある日、異世界転移したナオヤ。 転移した人間がまず最初に訪れる「組合」で、ナオヤは意地悪く質問を受ける。 ――お前、俺の頭のうえになにか見えるか？ せっかく異世界転移したのに、…

神秘と魔法に彩られた東欧の小国に住まうリーシェルは、花の四百路を謳歌する魔女である。 東欧の「七大魔法名家」と呼ばれる、精霊の加護を受けた強い魔力を持つ名家に生まれながら、彼女…

美しいが高慢な姉と、なにごともほどほどな妹。デュクロ伯爵家の姉妹はそう社交界で評価されていた。姉がまた、妖精のように美しく、しかも優秀だと自覚してきたもので高慢さに拍車がかかって…

世界は大きく西のフラスヴェール王国、東の神聖テウドニア帝国に分かれ、長く争い続けていた。 王国歴451年、帝国は近隣諸国へと侵攻を開始する。 そして北方の異民族を出自とするグイ…

【第3回ドラゴンノベルス新世代ファンタジーコンテスト大賞作品】 転生したら丁度矢の雨が降ってくる所でした。右手には鍋、左手には鍋フタ。頑張って生き残ろう！ リアル寄りな中世末期～…

本来殺意とは遠い天使の世界で、無惨な死体が発見される。平和な国に突如起こったその連続殺害は、七年前の事件と酷似していた。当時はただの少女だったリリーは、近衛兵として捜査に乗り出す…

痛そうな描写がある回はサブタイで注意してます。 中近世っぽい乙ゲー世界の小さな村のモブ農民娘が現代日本で生きていた前世の記憶を取り戻してしまってさあ大変。中近世の農民の暮らしは…

　十七歳、女子高生、人生における花の季節は、ある日から自殺願望に支配された。愛した幼馴染の少女が車に轢かれて死んだのが原因だった。 　心の許せる友人を喪失し、自分を殺す方法ばか…

中近世ファンタジー、特にヨーロッパに限って――――つまりナーロッパ世界観を作る上で有用そうな資料を紹介していきます。

神に祈り、その恩恵を賜って傷病を治す癒やし手。没落旧家の娘であるマニは治療院で働きながら癒やしの術を学んでいるが、一向に腕が上がらない。そんな折、彼女は魔術の修行にやってきた一人…

　時は中近世── 　ドイツから東へ、ポーランド、ウクライナ、ロシアを想像して下さい。史実はありません。架空です。左からそれぞれアイゼナハ、グニエズド、ドニエプル、ヴォストーク。…

廃墟の町に取り残された、一人の神父のお話 ※ジャンルについて 　自分自身、この作品をどう分類して良いかわかりませんでした。もしかしたら今後、思い立って変更するかもしれません。…

　ドイツ語で「ディー・カイザヴァーイ」と読みます。 　神聖ローマ帝国（※中・近世に存在した現在のドイツ～イタリア周辺にまたがる小国家・都市の集合体。古代ローマ帝国とは違うので注…

※始めに注意 この小説に記載しております魔術的知識などは、中～近世辺りの自然魔術やその他宗教儀礼等を筆者の個人的解釈の下、再編成した物です。 現代・現実にはそぐわない物が多々ござ…

「ここに記したことこそが、私が目にした真実である。」 その物語は、19世紀フランスで執筆されたものが原典だろう。 時には分岐し異なるストーリー展開をしながら、心惹かれた者達に…

オリヴィア・リッチモンドは都会育ちのお嬢さま。二人の出来すぎた兄と、絶世の美女の姉のすみっこで何不自由なく生きてきた十九歳。しかし二十歳を目前にして、いまだ夢見がちなオリヴィアに…