「サロン 短編」を含む小説

元・宮廷付きのエリート家庭教師、ヴィオラ・グレイシャス そんな彼女の現在の職業は問題児専門の家庭教師。 その正体は、前世で悪役令嬢ジャンルを読み漁っていた隠れオタクだった。 「…

1836年のパリ。ショパンを「推す」少女オルタンスは、現実に届かない橋を紙の上で架ける。サロンの熱と、古い紙の冷え。愛らしさから静かなゴシックへ、温度が落ちてゆく短編。

いらっしゃいませ、リラクゼーションサロン高天原へようこそ！ 当店は完全予約制になっております。お名前をうかがってもよろしいでしょうか？ ……はい、ありがとうございます。 ご予約、…

第19回空色杯応募作品になります。 夏の電車内、主人公は「カタン、カタンカタン」というレール音に、自分が社会の枠から外れていない安心を重ねていた。 女性のように美しい男性・雅と…

メタとユーモアが好きな筆者が、おもしろかった作品の【考察・感想】を語るコーナー。 （考察・感想の特性上、エッセイ内で重要なネタバレがあります） 第2回は、本ではなく食べ物に込…

今から数百年先のこと、ある街の一角でAIの調整師として店を構える男とその店に訪れたアンドロイドの話。

マッサージ店に行く男の話

静かな街角にひっそりと佇む、不思議なティーサロン。黒いドレスに身を包んだ美しき魔女「レディ」が営むこの店には、魔法のティーポットと、小さな妖精たちが住んでいる。 ——今日もまた、…

　ひびきはピアノと作曲を習っている「音楽家のたまご」。 　浅草にあるジャズの店「チャーリー」で、店員をやっている。 　節分の夜、夜通し音楽を弾いていれば鬼が逃げるなどといって徹夜…

一端の蒐集家である私は、先日のサロンで聞いた不穏な噂の真相を突き止めるため、はるばるとある蒐集家が営む店までやってきた。曰く、その店の店主は、溺死体を蒐集しているらしい。好奇心と…

　十年前に音楽サロンを母から受け継いだ紗那美（さなみ）は、いまもその経営に慣れていない。 　そんな紗那美のところに、雨の夜、謎の来訪者が現れる。 　来訪者の正体は、十年前に就職し…

イケオジ義兄と二人暮らしをして、いつもイケオジ義兄にいじわるをされているイケオジデレラ。 ある日、イケオジ義兄はイケオジデレラを置いて、イケオジ王子が主催する日焼けサロン大会に一…

　ある日、美術修復師の宮崎剛志は目覚めると、1890年のパリで高級娼婦ローズとして転生していた。戸惑いと混乱の中、彼女は自らの立場を受け入れていく。 　ムーラン・ルージュの華やか…

　令和の時代、そこそこ人気のある女性漫画家、甘味処やよいは過労の為、倒れてしまう。目を覚ますと、そこは平安時代の宮中であった。 　やよいは自らが、七条天皇の三人目の皇后、甘子を盛…

短編でお試し投稿作品です。 モンスターが通えるサロンを作ったマコト。そんなサロンには予想外にも客（モンスター）が訪れて。 中編を予定している作品です。評判が良ければ連載します。

僕の住む街には、「マリーさん」と呼ばれている女性が住んでいる。 リモートワークが主流となり、家賃の高い東京を離れ地元へと戻ってきた僕。 この街には昔から、「マリーさん」と呼ばれる…

有名インテリアショップでの多忙なオフィスワークに追われる環珠子(たまき・たまこ)。休憩時間に見つけたボディケアサロン299(に・く・きゅう)に魅かれ、予約をしてみることに。最寄り…

※以前はコンテストに応募するために内容を大幅にカットして掲載していましたが、コンテストが終了致しましたので、本来の状態に戻します。作業終了まで、もうしばらくお待ちください。 『…

防人(さきもり)であるイサキは、海岸線に作られた要塞に詰めていた。 防衛隊として要塞で働く中、夜警、不寝番のシフトが廻ってきたある日のこと。 本来提出するべき報告書が所管に届いて…

大好きな風俗に戻ったボク。そこにはボクの記憶にあった光景がそのまま残っていた。もしかして変わったのは、ボク自身？