「わたしの言葉」を含む小説

遠く彼方に行ってしまった　彼 知らない土地にいる　あの人 時に　自分の中に棲む　あなた 大切な誰かを想いながら 綻んだ言葉の　皴をすこし伸ばして 掲示板に　貼っていくように …

知らず知らずのうちに投げかける言葉が、相手を深く傷つけてしまうことがあります。本書は精神疾患を正しく理解し、相手を思いやるコミュニケーションのあり方を解説。ちょっとした言葉の選び…

道を歩いていたら、いきなり見知らぬ男にぐいっと強く腕を掴まれました。 「ああ、漸く見付けた。愛しい俺の番」 なにやら、どこぞの物語のようなことをのたまっています。正気で言って…

わたしの名前は、なな。 小さな団地の、雨の匂いがする部屋で暮らしている。 お母さんはスマホばかり見ていて、夜になると泣きながら寝る。 お父さんは帰ってくる日と帰ってこない日があ…

喪失を抱えた男が、ひとりの女性と出会い、 やがて、言葉少なに、静かな日々をともにするようになる。 不器用なまま、与え、受け取り、 ふたりは、情熱と痛みを少しずつ分かち合っていく…

異世界恋愛と現実世界での生活の両方を楽しめたらなと思ったら、神様が叶えてくれました。王子に溺愛されるだけでなく、王妃様も私を応援してくれています。性格に難がある王子様ですが、わた…

鳥たちが賑やかに鳴いていて、猫もどこかへ遊びに行った。 さっきみかけた胡蝶でも、追いかけているのかな。 ならばわたしは、言葉の旅に出よう。

勇気を出した告白が成功し、わたしと先輩は付き合うことになった。わたしは浮かれていた。 でも―― ｢先輩好きです｣ ｢うん｣ 先輩は平然とわたしの言葉を受け止める。わたしの『好き』…

人間を描きたい。人と人との関わりを、たくさんの生活や人生の有り様を、ひたすらに。 そんな思いで、カクヨムに小さな庭を作りました。 抉られる話も、オチのない話も、緊張する話も、ほっ…

　「昨日ね、誰かを殺す夢を見たの」 　私がそう言うと、朝、通勤電車で一緒になった友人は、短めの髪を揺らしながら、可愛げのある顔を不思議そうに傾げた。 　「疲れてんの？」 　…

突然入ってきた王子や取り巻きたちに聖室を荒らされた。 彼らは先代聖女様の棺を蹴り倒し、聖石まで蹴り倒した。 「聖女は必要がない」と言われた新たな聖女になるはずだったわたし。 …

　ある時、気付いたら知らない場所にいたし、自分のことも、ぼんやりとしか思い出せなかった。 　そんなわたしを助けてくれたのが、母さんと、父さんと、兄さん、今のわたしの家族。 　でも…

　中学一年の終わり、進級してから二ヶ月くらいのあいだ、凛香は学校に来ていない。つまり、不登校というやつだ。彼女はよく、ぼくの部屋で本を読んでいる。とても静かに、とても自然に。 　…

わたしと言葉、その反応や思考の中で何か新しい見方や何かが生まれてくればと思います。

　階段を一段上がる。わたしを振り返る。 　階段を一段上がる。軽くつまずく。 　階段を一段上がる。友達を振り返る。両親を振り返る。 　階段を全段上がる。彼と、目が合う。 　わたし…