心情の描写がきめ細かく、背後の情景と相まってとても繊細な美しさを感じました。死は悲しいことと捉えられがちですが、死ぬと決意したからこそ、日常が大切に思えることもある。主人公にはこの先も忘れないでいてほしいです。拝読できてよかったです。
それほど重くもなければ軽くもない、現代っぽい文で読みやすいです。「死にたいと思うことなど、夕飯の献立を考えるのと変わらない」このキャッチフレーズに主人公のいろいろな気持ちが混じっているなぁ...と。ピーマンのお話を思い出してちょっぴり暖かくて苦くて、不思議な気持ちになりました。こんなに主人公の思いが心を包んで締めてくる話はないと思います!これからも応援しています。
主人公視点で紡がれる家族、友人、彼氏などに関する出来事。主人公視点ということで主人公の心理描写がメイン。タイトルこそ重いけど、文章自体は重すぎず軽すぎずで、さらっと読める。私は、気がついたら続きを読む手が止まらなくなっていた。もしよろしければみなさんも是非、読んでほしい。好みは分かれるかもしれないけど、最初の数話を読んで作品の雰囲気が気に入った方はどうか読み進めてみてください。紗英の葛藤とその先に待ち受ける結末を、是非ご覧ください。