「ぼやけた」を含む小説

折りに触れて詠みためていた短歌にエピソードをつけて公開。どこかぼやけていて、ざらついた視界に広がる、血染めの雨傘。

一話あたり所要時間は15秒。日常のぼやけた部分の切り抜き。

村上は、通勤中に人々の顔がぼやけ、消えていく現象に気づく。やがて自分の顔までもが消え始め、孤独と不安に襲われる。唯一顔を持つ老人から「他人を見ずに過ごした結果、顔を失った」と聞い…

ぼやけた記憶の中に現れた獣とそれにまつわる話

目の悪い田坂と『僕』が、視力についてわちゃわちゃするゆるっとBLです。

« Babel » というワイヤレスイヤホン型の翻訳機が普及した世界。奈緒は、交換留学の条件でケイティというカナダ人をホームステイに受け入れることになる。好奇心旺盛なケイティは、…

K市にゾンビウイルスが蔓延した。 人々が逃げ惑う中、弱視の青年・矢谷将真は認知症の祖母と家に隠れていた。 青年には何ができるのか

その世界は、全てがぼやけていて、曖昧。（※重複投稿しています）仲仁へび

年齢を重ねるたびに、もう絶対忘れないだろうと思った出来事でさえ輪郭がぼやけていく。今は嫁となった彼女は、社畜美人という言葉が似合うほど美しく、同時に社畜だった。終電を逃し、改札前…

「原田。本郷君から渡された妨害装置は、どこに置いた？」と、伝子は原田に尋ねた。 「本堂の中です。その映像は、妨害装置により、映像にスクランブルをかけてあります。それと、敵のカメラ…

覚川刀動（オボエガワトーゴ）は、お気に入りアイドルが表紙を飾るグラビア雑誌を買った深夜の帰り道、謎の無人ロボットに命を狙われた。 必死に逃げている途中、突如周囲の景色がぼやけ、…

春一番が吹いた。 目に砂が入って視界がぼやけた隙に、私のアレを盗んで行った男がいる。 絶対犯人を見つけ出してやる。 ちょこまかとせわしない小動物系女子が盗人探しに奔走するお話で…

　見えすぎる目に悩まされていた私は今日も今日とて人生を嘆いていた。どうにかぼやけた世界で生きたいとぼやいていたら謎の少女が現れ、見えなくなるメガネと見えるメガネのどちらかをあげる…

KAC20248　お題『めがね』 めがねを踏んづけて壊してしまった人の話。ぼやけているにも関わらずあまりにも解像度の高い内容になってしまいました。 もしかすると、少しだけ今の自…

眼鏡が落ちていた。赤い眼鏡。私は目がよく眼鏡を一度もかけたことがなかった。拾った眼鏡をかけ、その持ち主を描いてみる。

KAC20248参加作品です。 眼鏡を外してもぼやけない、この世のモノではない何かが見えるお姉さんの話です。

主人公は一緒に暮らす恋人と喧嘩をした。 メガネのない夜道は、メガネ越しの世界よりもどこか美しく見えた。 ―― このはっきりと見えない、あやふやな世界に浸っていたかった。 --…

　幽霊が見える人の話。 　ぼやけていたり、白っぽい半透明に見える幽霊たち。 　人混みで擦れ違う生きた通行人たちと同じように、幽霊たちも、ただ擦れ違うだけの赤の他人。 　それだけだ…

朝、街を歩く。 変化していく世の中、変わらないもの。 そういったものに愛を。

　アレックスの日々続くはずのルーチンが突如、一変したのは、アレックスが地表の未知の生命体を発見した日のことでした。 　その存在は、科学の奥深い領域とも、宇宙の無限の可能性とも、つ…