「さようなら」を含む小説

娘より父に宛てる。

宝石姫と呼ばれる美しい姫君がおりました。 ある日、彼女は一方的に婚約破棄を告げられ、荒れ地に建つ修道院へ送られてしまいます。 彼女を迎えにやってきた貴公子が、なぜ彼女が理不尽な扱…

地味でボッチでクラスにいても気づかれない陰キャを目指し、人と関わらないことで得られる平穏の維持が最優先。 佐藤栄人は日々、影を薄くしようと務めていた。 しかし、突然クラスの人気者…

1000字以内でお題に挑戦する企画用です。 お題『迷子の風船』

いじめによる自殺が絶えない時代に、ある教育制度が導入された。それは「いじめ当番制度」と呼ばれるものであった。 「いじめ当番」となったものは一日中クラス中の者から虐げられ、いじめら…

どんなに貴方を望んでも どんなに貴方を見つめても どんなに貴方を思っても だから、 もう貴方を望まない もう貴方を見つめない もう貴方のことは忘れる さようなら

無気力に生きるフリーターの小望月と、じきに生を終える芸術家の晦が居た。 晦の最後の芸術は、絵画を描いて燃やすものであり、絵画にはひと月の寿命があった。 その活動も終わりに差し掛か…

君はカレンダーに予定を書き込むのが大好きで。 僕らの部屋のカレンダーには、ささいな予定がたくさん書き込まれている。 楽しそうに予定を作っていく君の隣で、僕もずっといっしょに居られ…

ひとりの英雄の最期を悼む、青年の独白。 「さようなら、勇敢でやさしい英雄」 これはだれも知らない、ひとりだけの追悼の儀式。

閉鎖病棟に入院した彼の見舞いに行った少女は何を思うのか。 夕桜の下、少年と少女は邂逅する。 逃げ出したドライフラワーショップの先で少年は拙い詩人になる。 『赤い涙はさようなら』と…

『赤い涙はさようなら』、『秋日影少女』の続きです。 真依と真の物語はまだ投稿できていない分も含めて、書き続けているので、紛らわしい点があるかもしれません。 もちろん、独立した小説…

『赤い涙はさようなら』、『秋日影少女』、『カサブランカの棘』、『青葉闇　タナトスと少年』の続きです。

「僕の事愛してる？」 「はい、愛しています」 「ごめん。僕は……婚約が決まりそうなんだ、何度も何度も説得しようと試みたけれど、本当にごめん」 「はい。その件はお聞きしました…

お父さん、お母さん、――さようなら。 　 拙作「偶然を装う」と対になる息子の物語。 偶然を装う　https://kakuyomu.jp/works/168173306498950…

希死念慮をモチーフにした少年の物語です。 『赤い涙はさようなら』と『秋日影』に登場した日野真のお話。 なぜ、真依の家に居候することになったのか、この短編で明かされる。 青葉闇とは…

「さようなら」。この一言で十人以上が死んだ。

ヒノツバサ：男性。ホソキノゾミの元婚約者。アカリのアパートに呼び出される。 ホソキアカリ：女性。ホソキノゾミの妹。姉を死なせた男の臓器を提供された。 ・・・ 帰葬　or　仮葬…

あの世とこの世の境目とされる三途の川。その川の両岸をむすぶ連絡船、三途フェリーは、翌日の三途大橋線開業に伴い、本日限りで廃止となる。小さな渡し船から始まった歴史ある三途連絡船の最…