「ホラー 伝奇」を含む小説

「あやかし」と呼ばれる怪異が集まる町・鵺栖町に留学してきた幻は、あやかしに殺されバラバラになった祖母の遺体を集めている。 神社の息子・社や仲間達と共にあやかしに対峙するたび、変わ…

今ではない、いつかどこかの霧の街。 金髪に黒い瞳の美少年、デリは夕餉の支度をすませ祖父の帰りを待っていた。帰宅した祖父は言う。 もし明日の朝までに戻らなければ《シリアナ》の女王に…

常和第三学園には怪談話がとても多い。 ハナコさんにコックリさん。「彼ら」は今日も噂され、時には呼び出され。生徒達と交流しながら面白おかしく過ごしていた。 点呼をする古いラジオ、新…

俺はとある廃工場で、縛られた状態で目を覚ました。 誰がこんなことをしたのか。一体何の目的で。 参ったな。心当たりがありすぎてわからない。そこまで考えたとき、少女が目の前に現れ、俺…

桜…それは春の象徴とも言える風情のある花。 誰もが見惚れそれぞれに思うことは違えどほとんどの人が綺麗だと思うだろう。 しかし、季節に関係なく現れる桜があるという。 それは誰もが見…

表情から感情の一切が消え失せた売れない戯作者――佐倉（さくら） 雀の羽根のような色合いのフワフワの髪を持った少年――すずめ丸 そんな二人の長屋にやって来たのは、長雨が妹のせいか…

拝啓 　これは、私の償いの話です。 　私の実家はとある田舎にあります。そこは盆地で、夏は猛暑に冬は豪雪、そんな地域です。静かな場所で、猛暑に扇風機という風情もあるので、毎年の夏…

現代伝奇活劇のエピローグかプロローグみたいな雰囲気を目指して書きました。 ワンドロ(ワンライ)企画のやつですよ

　各話毎に独立した世界観のお話なので、気軽に読んでもらえると嬉しいです。 　これはとある少女の心の内を描いた物語です。 　全編ギャグ、ツッコミどころ放置で暴走する彼女の生き様を…

里山の小さな町、右郷町(うごうちょう)。大した名物も無い地味な町だが、一つだけ妙な風習がある。手に掬った水の量で物事の白黒をつける勝負が、昔からはやっているのだ。 そんな町で十年…

神無木 蒼波［かんなぎ あおば］の眼には、 他人には見えないモノが〈視える〉──。 春休み明け、四月某日。教授である朝香の混沌とした部屋で見つけたのは、いわく付きの寄木細工の秘…

高二の春、【十夜】は路地裏に迷い込みとある喫茶店に偶然足を踏み入れる。しかしその店は喫茶店とは見た目ばかりで、人に仇成す「妖」を祓う者達の住処だった。【八花】【緋天】【朧】。 こ…

時は大照四年。 “名無し”と呼ばれる娘は、時代から取り残されたような山里でようやく生を繋いでいた。 死んではいないだけの色のない日々は、しかし帝都からの訪問者を皮切りに目まぐるし…

廃屋で見つかった、首の無い少女の遺体。 殺人現場に現われた幽霊は、霊が視える高校生、度会眞仁の元へとやって来た。 幽霊の頼み事とは「殺された子供を助ける」こと。 そのためには殺人…

極道とは、日本のこの世ならざる側面に君臨してきた巨大霊能組織である。 組の金で私服を肥やす組長を殺した“俺”は、組長の腹心であった霊媒《ワザシ》の女“雨花”と共に、組長の死体を組…

【あらすじ】 　ヒビキカリンは22才。辻沢のコングロマリット「ヤオマン」の剛腕女社長の下、多忙な毎日を過ごす社畜OL。業務や私用で無理難題を押し付けるエネルギーヴァンパイアな人た…

第一章 邂逅編 ある市民公園で頻発する殺人事件。目撃された犯人像は都市伝説で有名な怪人物達？！ 県警の殺人課が手掛かりを掴めない中、公安部からの紹介で派遣されてきた異能力者達。だ…

　若葉町には英雄がいる。江戸時代ごろ、鬼が出没し、人々を襲った。村が滅亡の危機に瀕したとき、一人の男が木刀を手に立ち向かい、民を守ったという。この物語は高校の教室で話題にされるが…

舞台は京都、伏見稲荷大社。 連なる鳥居の先にあるもの。厭世の一歩の先、ほんの一歩。 津蔵坂あけびさん主催ホラーアンソロジー「アラヌモノ　選リスグリ、怪異、拾弐篇」収録作品。

悪夢の館に忍び込んだ盗人、地底の王国に迷い込んだ労働者、僻地に赴く宣教師、騎士と出会った男……そこにあるのは現代社会の光によって姿を消した闇の住人たちとの邂逅。奇妙な世界に迷い込…