「ピアノ」を含む小説

１９棟の家が流された１９７４年の多摩川水害。その近くに私の女子高はあった。ピアニストを母に持つ、外国から来日したばかりのエキセントリックな少女に振り回されながら、私は彼女に魅了さ…

暗闇の中では、灯は点けられない。 微かでも光あるからこそ、灯は点けられ。 灯は周囲を照らすのだ。 ────────── ピアノコンクールでは最優秀賞及び金賞の「一番」しか取っ…

七月一日。 僕はいつものように、最寄り駅への道を歩く。 代り映えのしない生活を送る僕、聞こえてきたピアノの音が、何かを変えるかもしれない。 ※同じ書き出しから、それぞれに独立し…

七月一日。 僕はいつものように最寄り駅への道を歩く。 代り映えのしない僕の毎日に、君のピアノの音が彩を添えてくれた。 ※同じ書き出しから、それぞれに独立した二つの物語を作りまし…

うちは、ヴェネチアに住んでる、小学4年生の、あやな。運河の可愛い街ヴェネチア大好き。でも、他の国の街も好きだよー！それから、うちらと違う世界のいろんな街も好きー！いろんな街に住ん…

『可哀想』という言葉が、ずっと嫌いだった。 だってその言葉には、自分は『そう』ならないという慢心と、そして僕を無意識に下に見ていることが分かってしまうから。 それを聞こえないよ…

　勉強、運動と得意なことがない小学三年生の前川はじめは、頑張ったって結果を出さなきゃ意味がないと考える男の子。一方で、何でもこなすクールなクラスメイト、清水あゆみに片想いをしてい…

「ピアノの音、どこから聞こえるんだろう」と呟いたのは、友達の弟。休みの日に、宿題をやりに、自分のアパートへ遊びに来る。そして、宿題をやったらそのまま帰る。ただ、それだけの日常だっ…

昭和時代を生きた音楽を愛する母と娘たちの成長を描いた物語です。

ピアニストである北野優花は、その残酷な現実に気づいた。気づいてしまった。これは、そんな彼女の誓いの物語である。

ショートショートに挑戦。と言いつつも山なしオチなし、ある意味で創作論（笑）混じりのやつ。でも、こういうシーンから始まる百合長編って探せばいくつもありそう。

恵みの雨。死を運ぶ雨。 空からの贈り物は、時に美しいほどに残酷だから。 ＊＊＊ イルマさんの『Kiss the Rain』というピアノ楽曲を聴いて、思わず書きたくなりました。…

音楽をテーマとした物語です。 世界で5本の指に入る程の名門校ほとんど学生が在籍中にプロもしくは楽団、作曲、編曲など音楽関係で食べて行けるをモットーする学校ほぼ100%を誇る音楽学…

俺は流しのギター弾き。旅先で出会うのは、眠れない夜を慰める酒、燃えるように熱い花束……どいつも不思議なものばかり。 どんなに不思議な出来事だって、細部に誰かの想いは宿るもんだよ。…

2024年6月16日（日） NHKFM「リサイタル・パッシオ」沢田蒼梧（ピアノ）へのTweetをまとめました

2024年6月15日（日）「音楽の泉」メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番へのTweetをまとめました

2024年6月13日（木）「ベストオブクラシック」N響 第2013回定期公演 原田慶太楼さん指揮、反田恭平さんピアノによるクリャービンへのTweetをまとめました

苦し紛れで始めた小説が苦しさの理由になってしまった高校生作家。 好きで始めたはずのピアノが愛せなくなった天才ピアニスト。 逃げ場と生活が一緒になってしまった僕達が新たな逃げ場…

「わたしを殺して……」 ピアノが好きだった明るい妻はどこかへ行ってしまった。”私”は妻を救えるのか。