概要
僕が、世界で一番綺麗だと思う音。
『可哀想』という言葉が、ずっと嫌いだった。
だってその言葉には、自分は『そう』ならないという慢心と、そして僕を無意識に下に見ていることが分かってしまうから。
それを聞こえないように歌ってくれる幼馴染が僕にはいた。
けれど、この世界は、神様は、残酷だったから。
―――『可哀想』という言葉が、ずっと嫌いだった。
だから彼女が死んだとき、僕は「世界で一番綺麗だと思う音」を、君に捧げた。
だってその言葉には、自分は『そう』ならないという慢心と、そして僕を無意識に下に見ていることが分かってしまうから。
それを聞こえないように歌ってくれる幼馴染が僕にはいた。
けれど、この世界は、神様は、残酷だったから。
―――『可哀想』という言葉が、ずっと嫌いだった。
だから彼女が死んだとき、僕は「世界で一番綺麗だと思う音」を、君に捧げた。