「あやかし、怪異」を含む小説

令和3年（2021年）GWありがとう企画作品。 古道具店の主、しのぶさんと、周囲の皆さんについて。 ◇しのぶさん（偲）……古道具店・天屯堂の店主。よく見るとイケメン。 　千…

人気のないところに自動販売機があった

「お金が、ない――」 拝啓　去年のわたし 知ってました？ お金がないって、やばいんです。 お先真っ暗。ほんとに真っ暗――。 なんとしてもバイトがしたい女子大生・鏡餅子が偶…

警視庁に存在する「捜査６課」。 東京の怪異による事件を取り扱い、全ての怪異を「解決」する部署。

料理とお菓子作りが趣味の大学生、氷川衛は彼女・穂乃香が失踪したことをきっかけに彼女の兄だという不思議な和装の男、涼生とその妹瑞葉と東京の下町、深川で同居生活をはじめることになる。…

　『あなたは、神さまですか？』 　少年の奇っ怪なその言葉から物語は幕を開ける。 　少年少女三人と三つの都市伝説が繰り広げるのは、怪異に溢れた街の謎を紐解く奇譚。 　彼らは己が命…

　霊異。 　そう呼ばれるモノを、私は見てきた。　 　人ならざるモノ。闇に巣くうモノ。 　それは生物と呼ぶには余りに死に体で、非生物と呼ぶには余りに生き生きとしていた。 　私…

表情から感情の一切が消え失せた売れない戯作者――佐倉（さくら） 雀の羽根のような色合いのフワフワの髪を持った少年――すずめ丸 そんな二人の長屋にやって来たのは、長雨が妹のせいか…

男子中学生の僕、盾島誠太（たてじま　せいた）は、肝試しにやってきた墓場の奥で巨大な怪物を金属バットで撲殺する修道女と出会う。 『シスター・ベル』と名乗るその女は、「アタシが怪異を…

30人連続でフラれた失恋王、窓居圭太が知り合ったのは親友榛原の妹、ミミコ。どうやら彼女は夜な夜な妖艶美女に変身して、街を徘徊しているらしい...。 ミミコが人知れず抱える悩みを、…

※残酷描写在り 　相対する、椅子に括られた男と少女。 　男は可愛い姪のため身代わりになり、少女は今男を殺さんとしていた。 　男が死ぬまでの、憐れな呪いそのものと化した少女との一時…

なんとなく書いた、あやかしとか怪異もの。夕日が人々を照らすなか、二人の足元には二つの影があった。 （※重複投稿しています）

通学路でもある地下道で見かけ始めた女の子、小学生らしいがいつも同じ時間帯に同じ場所で同じ姿で壁に向かって立っている。動きもしないし、顔も見せない。一体何をしているのか、誰かを待っ…

　古くより怪異を封じてきた日奉家。そんな一族の一人として活動を続ける日奉雅はある日、山に安置されていた祠から街を守護していた呪物が消失している事に気が付く。それを合図にする様に封…

　奇っ怪、怪談、曰く付き。そんな事象を解決する為の道具をお貸しする。それが万屋弥上。 　ご相談だけでも快く受け付けます。曰く付きの品は引き取り可。 　ぐうたら店主の代理にて、いさ…

行方不明の友達【マイ】を追って化物の潜む夜の街を巡る少女【ユイ】。 今はもう使われていない下水道へと入っていく友の姿。1度も開いた所を見たことの無い下水道の入口は開け放たれていた…

小菅始（こすげはじめ）３１歳。 鬱病と転職の末にたどり着いたのは不可解な現象が起きる現場の清掃作業員。広大な墓地での共同清掃、常に視線を感じる山、観光バスの訪れるパーキングエリア…

誰もいないのに花火が光る

元陰陽師の若干十六歳の少年、誠（まこと）は陰陽師としての術を全て剥奪され、復讐心から鬼に憑かれ、その力を行使し、対魔師として奈良の龍泉寺に身を寄せていた。 東京ではその鬼に悩…

「それでは謹んで、お預かりいたします」 　さつきの幼馴染・航夜（こうや）の家は代々、所有者や周囲の人間に怪異や災いをもたらす「忌み物」をあずかって供養する「あずかり処（どころ）…