「待つ」を含む小説

人恋しい季節。 １２月にただ春を待つ私のひとり語り。

立派な羽のトリと、小さな羽のトリの話です。 前後編です。

大学生の颯斗（はやと）はある夢に悩まされていた。子供の頃、離島住まいの祖父を訪ねた時の記憶だ。飛び込んだ深く青い海で「何か」を見た──何かは分からないけれど、吸い込まれるような海…

花開いたばかりで散ってしまった恋。 想い合う相手との別れを決断せざるを得なかった恋。 心の奥底に仕舞い込んで忘れかけていた昔の想い。 ずっと一緒にいながら、叶えてあげられなかった…

幼い頃から気付けば藪の中に居た。 安住の地、閉鎖空間、秘密基地。 なにかから逃げるように行き着いたその場所は、いつからか彼女を待つための場所になっていた。もうそこに、彼女は居ない…

ベリテは扉を開ける。広がる万華鏡の光、様々な匂い、そして訪れるものたち。その出会いと別れの一日。

機械が全てを支配し監理する惑星、鉄地球《ガンアース》 この惑星では今、一つの理論が蘇えろうとしていた。 蘇える理論は誰も信じなかった非局所的「隠れた変数理論」 隠れた変数理論を抱…

灰色の髪と空色の瞳を持つ、人未満の青年シュラ。 理不尽と不条理の跋扈する世界で、家族の為に血を流す彼にもついに限界の時が来る。 魔法が使えず生まれ持った身体能力と体術だけで強大…

舞台は静岡県の地方都市に本拠をおくプロ野球チーム。 南洋ホワイトベアーズのベテラン捕手、大沢秋時は契約更改の席で久住ＧＭから突然の戦力外通告を受ける。同時にドラフト１位で獲得した…

おじを待つ間、博物館内を回ることにした少女。鉱物や化石、鳥の剥製や、それらを紹介してくれる、声だけの少年。 ２０１８年９月初版発行、紙街０４「博物学」「自然科学」参加の折本に掲…

適当な場所を見つけると、果実酒をラッパ飲みした。――あとは雪が降るのを待つだけだ。

満を持して迎えた大学受験当日の朝、受験会場へと向かう嶋次郎。 右へ左へと曲がりくねりながら、延々と続く坂道の果てに待つものとは一体……？ ※この作品は拙ブログ【机上の変～不条理…

２７万ＰＶ達成！ありがとうございます！ 笑いあり涙あり感動ありロマンあり笑いありの、一大アクションファンタジー巨編ここで、第一部閉幕、完結となりました！お読み下さった皆様方、あり…

閉園した遊園地、ドリームランド。 そこにはさまざまな都市伝説があった。 とあるコミュニティでオフ会した日菜子は、恋人に呼び出され退席を余儀なくされる。 高慢で暴力的な恋人に連れ出…

除夜の鐘を待つ一組の男女。 幼少期を振り返る男のもとに、ちょっとした出来事が訪れます。 これは大晦日の夜に起きた、 小さな奇跡の物語。

地球滅亡のおしらせを聞いた。 法律や倫理などはもはや無い、終わりを待つだけのこの世界で。 私はとことん善人になってみようと思う。

突如隣国に攻め入られた公国の公子リュディガーは、母に手を引かれながら落ち延びる。その先に、彼を待つものとは――。

綺想編纂館様（朧様）が主催されている企画、Novelber 2020 への参加作品です。 11月1日〜11月30日の間、1日1つ、決まっているお題に沿ったお話を書きます。 基本…

引退した音楽家、ノエル・アイアソンにハウスキーパーとして雇われた魔術師ジリアン。マエストロでも先生でもなく、ただの「ノエル」としてセカンドライフを送るかれの穏やかさに、大学を退学…

金曜日の夜。婚約者を待つヨウコは、おかしな女に出会う。さめざめと泣くその女は、自分はプピポン星人という宇宙人なのだと言った。