「このまま」を含む小説

パーティーでお荷物扱いされていた俺は、とうとう勇者でありパーティーリーダーのガイアにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部ガイアの物で、居場所がどこにもないことを悟った。 も…

俺は海水夏康（うみみずなつやす）。 俺と夏春茶緒里（なつはるさおり）さんが出会ったのは、小学校五年生の始業式の日。 ストレートヘア。白いワンピースに包まれた清楚な妖精。 それが夏…

ワナビのまま無念の死亡を遂げたサラリーマンが、混沌の神によって転生させられたのは、本がまだまだ普及していない”天秤”に属する中立の神を奉じる国家だった。 このままでは法の神々の勢…

魔法や魔道具の研究機関である魔導研究所に勤めている平民の魔術師ディラルト・カールクリフ。 彼が室長を務める第七魔術研究室は、魔導研究所内の殆どの仕事を日常的に押し付けられていた。…

このまま暮らして行くと忘れてしまいそうな、何気ない記憶を書き付けたもの。 2年ぶりに思い出して読んでみたら、知ってる文章なのに知らない話みたいで、奇妙な感覚になりました。 ほんま…

時は戦国、世は乱世。その流れが一気に収束しようかという慶長五年、日ノ本の端っこで乗り遅れに焦る一人の姫武将がいた。勇猛可憐で知られた島津四姉妹の末っ子、島津維新弘歌である。 「姉…

どうやら、僕はゲームの世界に転生していたらしい。 隣の家には原作ヒロインの幼馴染がいるので間違いないだろう。 でも、このヒロイン。 虐待に孤独と、このままだとかなり壮絶な運命が待…

風のように季節が流れて行った。住み慣れた家を手放し、２LDKのコーポで暮らし始めた島田だったが、ある夜、全身から汗が吹き出すという事態に、覚束ない足取りでトイレへと向かう。このま…

　歌癒士(かゆし)を目指す仙女・桐鈴は、今日も一生懸命治癒の歌の練習をしていた。正式な歌癒士になる為の試験に向けては順調に仕上がっているけれども、幼い頃に知った『心から愛した人に…

オタクのOL、小宅愛衣こと、コヤケさんはこの日もいつものようにアニメ鑑賞を楽しんでいた。 推しがいる生活に一喜一憂し、今日も日ごろの疲れを吹き飛ばす──はずだった。 しかし、アニ…

中学二年生の夏のある日。 帰りの会で、明宮海人(あきみやかいと)が一年間片思いをし続けていた少女、芹崎猫音(せりざきねね)が転校してしまうと明かされた。 一度も想いを伝えること…

　しがない三流商社のサラリーマンである34歳独身男性は、気がつけば自分の知らない場所に立っていた。 　否、厳密に言えば知らない場所ではない。だが、それはあり得ない事であった。 …

高校の入学式当日、烏丸九郎（からすまくろう）はクラス全員の集団異世界転移に巻き込まれてしまった。ザイリック２３９番と名乗る魔法生命体により、異世界のチームとのデスゲームを強要され…

台湾語学留学初日から家族ぐるみで世話をしてくれた親友、林旭海がバイクの事故で亡くなった。 林美鈴は、彼の想いと家族の希望に応えるため、古くから伝わる死者との婚姻の儀式『冥婚』を…

――うるさい。 付き合っている彼女に好きだと伝えたら、そう言われて電話が切られた。 周りから子どもっぽいと馬鹿にされる僕と、クラスで一番大人でクールな森さん。いつもクラスメ…

山に囲まれたここ、県立花物山高等学校には、保健室登校をしている有名な男子生徒がいる。 「きっと彼は心に傷を負い不眠症なのだ」 「このままでは進級できないのではないか」 そんな…

記憶を無くしてしまう不可思議な病気『記憶消滅期間』。この世に存在せず、名前もないこの病気をいつからか発症するようになった俺は、周りの人と比べて少し変わった学校生活を送っていた。 …

　彼女にこき使われる毎日の彼氏、周王春樹。ある日、春樹はバイト帰りに彼女が他の男と手を繋いで歩いているところを目撃してしまう。彼女に問い詰めると、彼女はあろうことか、春樹をストー…

とある教会の聖歌隊で、傷害事件が起きた。 目を覚まさない詩、泣きじゃくる律。 このままでは幸せになれないと思った律は、ある行動を取る―― 色探しの旅路を行く、白と黒の双子ア…

　好きな人がいた。その人に気持ちを伝えられないまま、恋を失わざるを得なかった二人。藤木（ふじき）陽一（よういち）と広橋（ひろはし）由衣（ゆい）。 　二十三歳の陽一は、高校時代に…